





10月24日、旧野殿童仙房小学校で、「<座談会>学ぶ原理 ~リョウシ漁師×猟師さんからみた森・里・海のつながり~」が開催されました。
私個人としても、非常に収穫の多い一日でした。まさに生涯学習の醍醐味でしょう。
13時から16時まで、「プレ企画」として、京大、奈良女、一般を対象に、畠山重篤さんの講義がありました。
畠山さんは、カキの養殖を生業とされており、沿岸漁業が森の生態系に大きく左右されることを経験的に知っておられ、水産学に化学の知見をオーバーラップさせて、森と海をつなぐ鍵が鉄であることを明らかにされました。
学問は、専門が細分化されすぎて、分野をまたぐ知が見えにくくなっています。そこを補うのが、まさにフィールドであり、経験・体験に他なりません。学校教育が断片化・専門化された知見を習得することであるなら、生涯学習は、知を総合的に紡ぎ醸すことであると言えそうです。
しかし、問題は鉄です。自然界の循環を考える際、有機物の変遷にのみ、目を奪われがちです。有機物が変移し循環していくには、それをつかさどる仕組みが必要なはずです。実際のところ、農業でも、有機肥料をつかえば即いいものが採れるかというと、そうではりません。環境や条件によって、結果にバラツキがあります。では、ばらつかせているのは何であるか?
仙菜韓では、炭で野菜を作っています。そのことについて、重大なヒントを頂いたようです。講義の後、畠山さんと直接話しました。海で有効なら、陸でも有効ではないか。畠山さんも、同意されていました。そこから後は、企業秘密なので、シーッ (^x^)。
講義終了後、畠山さんが生牡蠣をみんなに振る舞ってくれました。「話はすぐに忘れちゃうけど、おいしい味は忘れない」ってさ。すごい真実ですね。
17時からは、メインの座談会。漁師の畠山さんと、若い猟師の千松さんと、地元の猟師の中村さんがパネラーとなってシンポジウム形式で。参加者は40人。狭い教室があふれていました。
畠山さんは、森があってこその海だと強調されていました。千松さんは、昔普通だった猟師が、今では希少価値であると報告。中村さんは、里山を守ってきた猟師が衰退し、里山と地域の崩壊であると危機を訴えました。
畠山さんは、まだまだやることがいっぱいある、希望に満ちあふれていると主張。千松さんは、野生動物を保護することは、野生動物を殺して食うことであると主張。中村さんは、地方は生きていくために地方を捨てざるを得ないと主張。
実は、矛盾に満ちあふれていることそのものが、現実に他なりません。果たして、学校教育は「正解」を導けるでしょうか? 無理ですね、ぜったいに。矛盾に対する正解なんて、あり得ません。正解ではなく、選択です。学校教育は、正解を教えるものの、選択は教えません。しかし、人生において重要なのは、正解ではなく、選択なのです。
さてさて、座談会の最中、畠山さんからのホタテが大判振る舞い。ジューシーで命あふるるお味は、矛盾を超えて真実です。
座談会は盛り上がり、予定を延長して19時半に終了。
その後、交流会へ。千松さんからシシ肉の燻製、中村さんからシシ肉鹿肉の鍋。海の幸、山の幸、矛盾だらけのお味は現実を超えて夢うつつ。ぐーすーぴー。いつのまにやら、睡魔に襲われてすいません。←オヤジ!!
【関連情報】
畠山重篤さん:森は海の恋人(牡蠣の森を慕う会)
千松信也さん:『ぼくは猟師になった』
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