どたんば哲学は、シンプルです。
「世界を救うというミッションをもって、今、目の前にフォーカスする」
というだけです。
その前半部分、「世界を救うミッションをもって」について、お話しします。
そもそも、世界とは、救えるものなのでしょうか? これは、神や仏が発する言葉でしょう。人間がこんなこというのは、傲慢ではないか。宗教者、つまり、僧侶や牧師なら、こういう言い方ではなくて、「仏の教えを守り伝える」とか、「神の元へ人々を導きましょう」ということになるでしょうか。
ところが、意外と、私が定義する偉大な成功者たちは、これに似たミッションを持っておられます。それも、成功したから持ったのではなく、スタート時点から。個人の成功や生活のために必要なお金は、たかが知れています。
それを突き抜けていく原動力は何か。とてつもない成功には、とてつもない原動力が必要です。成功には、幾多の苦難がありますが、それらを超えて行くには、超人的な精神力が必要です・・・とはなりません。偉大な成功者たちは、超人ではありません。彼らは、凡人と何も変わるところがない。いや、ひとつだけ、違うところがある。それは、ミッションだ。そのように、語られます。
そうですね。私たち、富豪でない平凡な民は、大きなミッションを持っているでしょうか? たぶん、ないですね。自分だけ、あるいは自分の家族だけ、あるいは自分の会社だけ。それが関の山でしょう。
理想の世界って、どんなものでしょう? 苦しみがなく、悩みがなく、皆が善人で、豊かに暮らしていける・・・
そんなユートピアはあり得ないでしょう。だって、世界というか、自然界には、必ず、弱肉強食の原理があり、競争が避けられません。「世界を救う」という言い方自体、あり得ない矛盾なのではないでしょうか。だって、あっちから取り上げて、こっちへ施したところで、世界を救うことにはなりませんから。
足してゼロになる、つまり、プラスとマイナスをあわせればゼロになるという事象を「ゼロサムゲーム」といいます。競争は、おおむね、ゼロサムゲームです。誰かが勝てば、誰かが負ける。全員勝つ、というゲームはありません。
世界は、ゼロサムゲームでしょうか? 地球誕生の瞬間から、同じまま?
そんなことないでしょう。生物が豊かに進化し、地球環境が豊かに富み栄えてきました。人間もそうですね。めくるめくスピードで、繁栄を築いてきました。これは、ゼロサムゲームではありません。世界は、自然は、競争原理に基づいているように見えますが、そうでもありません。
偉大な成功者たちは、必ず言います。競争マインドではダメだ、創造マインドを持ちなさい、と。創造とは、何もないところから生み出すことです。価値を生み出すことです。
世界を、創造主がつくろうと、ビッグバンがつくろうと、「創造」に間違いありません。そして、進化の過程は発展であり、創造に違いありません。ゼロサムゲームでは、進化も発展も生じません。
私たち凡人は、「競争が大事だ」「競争に勝たねばならない」と思い込み、子どもたちにまで競争を強いています。これが、成功しない理由、貧しい理由だというのです。
なるほど、創造マインドが大事だとしましょう。でも、なぜ世界なのでしょうか?
自分さえよければいい、というのは、創造マインドではありません。競争マインドです。それは、他者を蹴落とすことですから。
そこそこの成功、つまり、自分だけの成功なら、競争マインドでも可能でしょう。もし、競争マインドで、大きな成功を勝ち得たなら、やがて猛烈なしっぺ返しがあるでしょう。宗教的な教訓を垂れているのではありません。負けた側が、必ずリベンジをしかけてくるからです。または、競争マインドが、自分からも奪い取ってしまうからです。
右肩上がりの発展や成長は、必ず創造マインドでなければなりません。それこそが、究極の安定でしょう。
自分の家族だけ、自分の会社だけ、自分の組織だけ、自分の地域だけ、自分の国だけ、そういう思いは、すべて、競争マインドです。創造マインドには、「枠」があってはなりません。「枠」があれば、「枠の外」が必ずあり、そこには競争が生じます。創造が生じません。つまり、「世界」以外には創造がありえないのです。
「創造」には、何が必要でしょうか?
資金? 肩書き? スキル? 学歴? 人脈?
何もいりません。少なくとも、偉大な成功者たちは、そう言っています。「何かが必要である」ということ自体、すでに競争マインドに陥っています。
例えば、「こんにちは!」と大きな声で、元気にあいさつしましょう。だれでもできますね。幼い子でも。たったこれだけのことが、どれほど人々に勇気と希望を与えることでしょうか! それこそ、価値であり、創造です。そこから、無限の価値が生まれていきます。
(ジェームススキナーさんは、セミナーで、参加者が「こんばんは!」と大きな返事ができるまで、セミナーを開始しませんでした)
凡人は、貧者は、「こんにちは!」という元気なあいさつを軽視します。そして、なんとか稼ごうとあくせくします。(私、反省!!)
創造マインドに必要なものは、大きな優しい心と、それを追求していこうという勇気です。ただそれだけです。
偉大な成功者たちは、間違いなく言います。稼ぎたければ、まず与えよ、と。他人を幸せにせずに、利益を得ることは、たんなる略奪です。長続きも発展もありません。
成功のためには、継続的な寄付、寄進が不可欠だとのことです。儲かってからやろう、ではだめです。最悪のどたんばでも、寄付しなければなりません。どたんばで寄付できない者は、儲かってからも寄付などできません。これは、偉大な成功者たちの不可欠な哲学です。
与えて、与えて、与えまくる。おのずから、成功がよってくる。偉大な成功者たちは、異口同音にそう言います。
競争マインドだと、与えれば自分のものが減ります。だから、与えまいと、ケチになります。創造マインドだと、与えるために、創造が生まれます。資金、肩書き、スキル、人脈は、得るために必要なのではなく、与えるためにこそ必要なのであり、与えることに専心すれば、自然と備わってくるとのことです。
ミッションという言葉は、キリスト教からくるものです。「使命、任務」などという訳があてられます。私はキリスト教信者ではありませんし、宗教的な意図はありませんが、どうにも、ふさわしい日本語が見あたりません。
誰にも指示や指図をされることなく、自分の心の底からこんこんとわいてくる、とてつもなく大きく、不可能に近いが、人生かけて追求し達成したいテーマ。そんな日本語があれば、ぜひご教示ください。もしかすると、日本にはなかった概念かも知れません。
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