平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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創造の力

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[053]人類の未体験ゾーン

  

 

人類の歴史は戦争の歴史です。たえまなく繰り返される悲惨な出来事を重ねて、私たちは、学びを得て、今日に至っています。

戦争を通して、文化が交わり、人々が交わり、協力と相互理解の尊さを知り、人間一人一人の尊厳を知りました。

その結果、戦争によらずとも、経済や文化や人々が世界中をシームレスに行き交います。言語も、世界共通語としての英語が浸透してきました。世界中の人が、容易にコミュニケーションを取り合います。

こうなってくると、邪魔なのは、国家です。国家ごとに、法律や通貨や制度が異なり、世界が理解し合う妨げとなりつつあります。戦争も、国家があるから起きるのですね。

近年は、世界中で、「国家」の力が弱くなってきています。国家が与える信用が低下しています。福祉、医療、教育、年金、経済、政治不信、行政不信、地域社会崩壊。これは、日本だけでなく、世界中で同時進行しています。

世界が1つに向かいつつあると同時に、国家が作ってきた安全・安心が揺らいでいます。私たちは、いくら国家に不平不満を言ったところで、人生のかなりの部分を国家に守って頂いています。

どうも、人類の戦争の歴史は、私たちに世界は1つであることを学ぶよう、世界が求めていたようです。そして、世界が1つであるということは、私たち1人1人が、自立し、主体的に生きることと表裏の関係にあります。

しかし、人間は、ほとんどの人が、自立し、主体的に生きることを怖れます。

有史以来、人類の歴史で、国家がなかった時代も地域もありません。国家には必ず領土があり、防衛と拡大が課題となります。いっぽう、どんな政治体制であろうと、国家は、国民に対してルールや制度をもうけ、多くの人が共同で生きていける社会を提供します。

そのいっぽう、国家が異なればルールや制度が異なるのは当然で、戦争によらずに世界が行き交うときの障害となることは避けられません。

現代の状況を見る限り、人類は、これ以上の大規模な戦争を必要としません。そして、じっさいに現状は、世界中の国家が役割を弱めつつあります。

この傾向はさらに進むでしょう。一気に世界から国家が消滅することはなさそうです。そのショックに人類が耐えられそうにありません。

しかし、国家が弱まれば弱まるほど、個人は自立を求められます。人類の未体験ゾーンです。

私たちは、自立できるでしょうか。

あんがいと、戦争とは別の苦難が待ち構えていそうです。じつは、今、1人1人が抱いている課題のかなり多くは、この文脈で生じているはずです。そしてこういう課題は、過去のソリューションがまず通用しません。

過去のソリューションは通用しませんが、過去から学ぶことは重要です。

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