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[061]星の王子さまが原発事故を見ると

  

 

かつて、日本人が大きな公害に悩まされたとき、みんなが無責任でした。
企業は、売れる商品さえつくればよい。
消費者は、欲しいものが手に入ればそれでよい。
行政は、経済が成長すればそれでよい。

その結果、大きな不幸が訪れました。当事者でない人々も、知らん顔ができないほどの、怖ろしい公害の実態。

私たちは、みんなが、一生懸命考えました。
消費者は、その商品は、私たちを幸せにするのかと、考えます。
企業は、社会的責任を意識します。
行政は、社会的責任の実現に責任を負います。

もちろん、今でもまだまだ不十分です。しかし、公害前と比べると、ずいぶん、私たちは責任を意識するようになりました。その結果、大きな公害は影をひそめました。私たちが、学んだ結果です。

今また、原発において、同じ事象が起きています。私たちの無責任が生んだ災禍。

責任を持つというのは、いったいぜんたい、どういうことなのでしょう?

サン・テグジュペリの『星の王子さま』という名作があります。この書名を聞いたことがないという人は、おそらくいないでしょう。

じつは私、この作品が大好きです。中学校から社会人にかけて、そうですね、100回ぐらいは読んだでしょうか。1つの作品を100回も読むなんて、ちょっとあり得ないと思いますが、私は、好きだったので、そのぐらい、自然と読んでいました。

経験的に思うのですが、『星の王子さま』は、わかる人と、わからない人に、極端に分かれます。たぶん、中間はありません。宮澤賢治の作品も、そんなところがあります。

なぜ、『星の王子さま』が極端に、わかる人とわからない人を仕分けしてしまうのでしょうか。

作品の冒頭で、「象を呑んだウワバミの絵」が出てきます。大蛇が象を呑み込むと、体が象の形にふくれます。でも、中味は見えません。その絵は、まるで帽子のようです。

大人はまず、その絵を理解できません。断面図を書いて、中味がわかるようにしても、大人たちは、こう言います。
「ウワバミの絵なんかはやめにして、地理と歴史と算数と文法に精をだしなさい」

あっちゃ〜!! だめですね、これは!
でも、いまでも、ほとんどの大人はこう言いますね。

星の王子さまは、「象を呑んだウワバミの絵」を、あっさりと理解してしまいます。中味が見えないのに、なぜでしょう?

ここに、重要な秘密が隠されています。『星の王子さま』のキーワードは「大事なことは目に見えないんだよ」。

では、大事なことって、いったい何?

原発事故を、星の王子さまは、どう見るでしょうか? 目に見えない大事なことって、何でしょう?

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