平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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創造の力

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[062]ふつうのおとなは、へんなおとな

  

 

星の王子さまは、小さな小さな星に、一人で住んでいました。どうやってご飯を食べるんだ? どうやってトイレをするんだ? どうやって生まれてきたんだ?なんて、ツッコミを入れたくなったなら、<つまらない大人>である証拠です。

王子さまは、一輪のバラの花と、ちょっとしたトラブルを起こして、旅に出ました。

とちゅうで、小さな小さな6つの星に立ち寄りました。人間一人でいっぱいいっぱいになるぐらいの星です。

最初の星には、王様が住んでいました。誰も家来はいないのに、宇宙を支配していると思っているそうです。

2番目の星には、うぬぼれ男が住んでいました。他に誰もいないのに、誰かに感心してもらうことを生きがいにしています。

3番目の星には、呑み助が住んでいました。他に誰もいないところで、「忘れるために」酒を呑み続けていました。忘れたいのは、「はずかしい」ことです。なにがはずかしいかというと、酒をのむことです。

4番目の星には、実業家が住んでいました。金持ちになるために、一生懸命、星の数を計算しています。星を所有し、銀行に預けておくそうです。王子さまは、「それだけ?」と尋ねました。「うん、それだけでいいんだ」と、実業家。

王子さまは、こう言いました。
「ぼくはね、花を持っていて、毎日水をかけてやる。火山も三つ持っているんだから、七日に一度すすはらいをする。火を吹いていない火山のすすはらいもする。いつ爆発するか、わからないからね。ぼくが、火山や花を持っていると、それがすこしは、火山や花のためになるんだ。だけど、きみは、星のためには、なってやしない・・・」

おとなって、へんですね。

5番目の星には、点灯夫がいました。朝になると街灯の灯を消し、夜になると灯をつけます。あまりに小さな星なので、1分で自転します。休むまもなく働いています。王子さまは、友だちになれそうに思いましたが、去っていきました。点灯夫は、誰かの役に立つ仕事をしているんだけど、それは命令によってしているだけです。

6番目の星には、地理学者が住んでいました。旅人から情報を得て、海や山や砂漠がどこにあるのか記述する仕事です。王子さまは、言いました。
「そりゃおもしろいなあ、ほんとうに。そんなのが、ほんとうの仕事ですよ」

ところが、地理学者は、自分で確かめようとはしません。自分で確かめるのは、探検家の仕事なので、興味がないのです。それを知った王子さまは、がっかりしながらも、地球がおもしろい星だと聞いて、地球へ行くことにしました。

この6つの星の「おとなたち」って、私たちそのものだと思いませんか?

人間は、地球を支配していると思っている。何でもわかるし、何でもできると思っている。人間に理解できないことは、真実ではないと思っている。

私たちは、他人をほめるのではなく、自分がほめられたいと思っている。他人がほめられたら、嫉妬するか、憎しみを抱くか。他人に勝ちたくてしょうがないです。

なのに、私たちは、自信をもてません。自分は何もできないし、どうしようもない存在だと思っています。だから、誰かに依存しようと考えています。

誰かの役に立つかどうかと関係なしに、お金を大事にします。それなのに、仕事は命令です。そしてまた、自分の管轄外には知らん顔です。

このたびの原発事故、まさにこの文脈で生じたとは思えませんか?

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