平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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創造の力

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[063]肝心なことは目に見えない

  

 

地球へやってきた星の王子さまは、キツネに出会いました。

キツネは、狩りのために人間に飼い慣らされる存在です。つまり、人間のことを、間近に見ています。このキツネが、いい役を演じます。王子さまは、ひとりぼっちで小さな星に暮らしていたので、人間関係とか、社会を知りません。だから、人間について、キツネから教えてもらいます。

「仲良くなる」ということは、たくさんの中の1つではなく、かけがえのない存在になることです。人間は、できあいの品物を店で買うので、仲良くなるということがわからなくなっている。つまり、キツネは言います。
「人間のやつ、いまじゃ、友だちなんか持ってやしないんだ」

さて、あなたには、友だちがいますか?
こう聞かれたら、ぎょっとしませんか?

知り合いや同僚はたくさんいても、友だちって、いるのかしら?

キツネは王子さまに教えます。友だちになるには、こんな手順が必要です。

「しんぼうが大事だよ。最初は、おれからすこしはなれて、こういうふうに、草の中にすわるんだ。おれは、あんたをちょいちょい横目で見る。あんたは、なんにもいわない。それも、ことばっていうやつが、感ちがいのもとだからだよ。一日一日とたってゆくうちにゃ、あんたは、だんだんと近いところへきて、すわれるようになるんだ・・・」

そして、だんだん、会えることが楽しみになり、幸福のありがたさを身にしみます。

そうなると、もう、かけがえのない存在です。

王子さまは、自分の星に残してきたバラのことを思います。気持ちがすれちがって、仲違いをしたようでも、他の多くのバラとはちがい、かけがえのない存在であったと気づきます。王子さまは、バラのために、毎日あれやこれやと考え、お世話をしたのです。

私たちは、自分の子をかけがえのない存在だと思います。生まれたばかりの子は、絶対に親の助け無しには生きていけません。授乳、オムツ、入浴、着替え、だっこ。赤ん坊は、次から次へと、要求してきます。親は、その理不尽な要求にこたえます。親をわずらわせ、悩ませる存在のはずの赤ん坊が、いとしくてなりません。

愛とは、非効率な時間をささげることなのかもしれません。

キツネは、王子さまにとっておきの秘密をさずけます。

「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」

創造の力を使うには、学びが必要だと、私は繰り返し言ってきました。学びとは、理屈ではありません。感じることです。理屈は、あれかこれかを割り切ります。それは、事実を見るためには役立ちますが、真実を見るためには障害となります。

なぜなら、真実(世界)は、たった1つの原理であるがゆえに、無限に多様だからです。

学びには、非効率な時間が必要です。無駄、無理、不条理が必要です。そこに、かけがえのない愛があります。

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