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創造の力
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創造の力[114]わらしべ長者メソッド、その奥世界の偉大な人々の多くは、ゼロからスタートしています。 資産とか、才能とか、たぐいまれな何かがあって大成功する人もいますが、まったくふつうの、平凡な、むしろ、何もないところから事業や活動をスタートして、歴史に残る偉業を達成したりします。 なぜ、そんなことがあり得るのか? それが、なぜ、私には起きないのか? そのからくりが、昔話『わらしべ長者』にあります。 お話では、ワラ1本→ミカン3つ→反物3反→馬→豪邸 と転じていきます。 ため息が出ますね・・・ ミカンを欲しがった人は、ノドがかわいて死にそうだったので、反物3反との交換は妥当でした。 次から次へと、「どうしてもそれを欲しい人」が現れてきます。これって、マーケティングの鉄則ですね。欲しい人に、欲しいものを提供する。 ところが、わらしべ長者は、「マーケティングをしよう」などという戦略がまったくなかった。なぜ、こんなにうまくいくのか? お話だから・・・と言っちゃえばそれまでですが、実際に、偉大な成功者はこのパターンが多いです。戦略的にわらしべ長者メソッドを進めた人もいるようですが、おおむね、戦略的にやるのは難しい。人は、「心の真実」を感じてしまうから。下心があるのか、ないのか。 すると、清く正しく美しく生きていれば大成功するのか、というと、そんなことはありません。 私が、1本のワラを手に持って、東京駅をうろついたとしても、まず、何も起きないでしょう。むしろ、不審者か・・・ 大きなミッション、「世界を救うという」大きなミッションを持つことです。 わらしべ長者も、スタートで、観音様に願掛けをしました。自分さえよければという心で、観音様が助けてくれるとは、物語の設定上も考えにくいです。どん底の貧しい男であるが、大きなミッションを持っていたので、観音様が応えたということでしょう。 必ずしも、神仏にすがる必要はありません。だって、観音様がしてあげたことといえば、「最初につかんだモノを離すな」というアドバイスだけです。その後の展開をもたらすのは、どうも、大きなミッションの有無に行き着くようです。 |