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創造の力
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創造の力[146]システムとホーリズムの統合西洋的な近代文明、学校教育は、非常に合理的でシステム的です。主観や個人への依存を排除し、客観、抽象を追求しています。 かたや、東洋的なホーリズムは、主観を大事にし、個人を中心にしています。 両者は、真逆のようです。その違いはどこにあるかというと、「私は私。あなたはあなた」か、「あなたの思いを分かち合いましょう」かということだと思います。 つまり、私と私以外の世界を別と見なすか、私と世界を1つのものとみなすか。他人の喜びや悲しみを他人事ととらえるか、当事者意識を持つか。 両者は、それぞれ一長一短があり、どちらかだけで突き進むのは危険です。 両者を統合するには、どうすればいいでしょう? それこそが、敬意だと思います。他人へ感情移入をしすぎるのは、危険です。だからといって、他人事では学びが浅くなります。 敬意とは、自分の小ささを思い知ることから始まります。 劣等感、優越感は、いずれも傲慢です。あるがままの自分こそが真実なのに、それとは違う、もっとすぐれた自分があると錯覚する。すぐれた自分は、他人の上に立てる自分だという錯覚。何をやってもうまくいかないでしょうね。 あるがままの自分は、小さな存在だが、この世に生きているすばらしい存在です。 自分が抱えているどんな状況でも、世界を救うための学びです。 そして、マイナスこそが、世界を救います。自分にとってのマイナスが極まった状態が、「どたんば」です。どたんばこそが、世界を救うエネルギーです。 敬意をもって、世界に接すること。これこそが、東洋と西洋の統合であって、創造の力です。 |