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創造の力
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創造の力[174]学びのパラダイム「何のために勉強するの?」 この質問、学校へ行かないといけない子どもたちにとっての定番です。あなたなら、どう答えますか? 「うるさい。屁理屈言うな。子どもは勉強するのが当然や!」というのが、おおかたの大人の定番の答えではないでしょうか。 では、お尋ねしますが、子どもの時の勉強は、今、あなたにどのように役だっているでしょうか? 私は、学校の勉強など無意味だと言いたいのではありません。じつは、学校の勉強は、すばらしいものです。ホームスクーリングを実践中の私が言うのも変ですが、たしかに、学校教育は、すばらしいです。残念なことに、そのすばらしい教育を受けながら、それを活用できていない人が多すぎます。 わが家は、ホームスクーリングをしつつ、学校教育をおおいに参考にさせて頂き、多くの部分を取り入れています。じゃあ、なんでホームスクーリングなんだ、というと、学校教育を存分に生かすためだと言えなくもありません。変なパラドクスですね。 学校教育は、「学校」という建物やシステムが必須なのではありません。あくまでも、教育の体系なのです。 「学び」に3つの動機を考えます。 (1)「なぜ学ぶのか?」 学びの根本であり、まさにこれこそが、「何のために勉強するのか?」という問いへの答えでもあります。 ところで、この問いをみて、何か感じませんか? (1)Why 「なぜ?」 そう、5W1Hの一部ですね。 残りはと言うと、 When 「いつ?」 残りの3つを規定するのが、学校教育の形式であり、義務教育の形そのものです。 日本では、 When 「学校教育が定める学年のとおりに」 となります。 ところで、学校教育に対する概念として、生涯学習があります。 生涯学習においては、 When 「いつでも」 となります。 つまり、学校教育と、生涯学習、あるいはオルタナティブ教育との違いは、When、Where、Whoの枠組みが違うだけです。学びの根本たるWhy、How、Whatはどんな学びであろうと、変わりません。 現状で、学校教育が行き詰まっているように見えるのは、Why、How、WhatをWhen、Where、Whoが凌駕しているからです。学歴重視は、まさにWhy、How、Whatを見失うことにつながります。そして、HowとWhatは、Whyに密接に関わっているのです。 |