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創造の力
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創造の力[181]創造の鍵スティーブン・R・コヴィーさんの『第3の案』は、世界を変える力を持っています。じっさい、そのような結果がでています。 これを、もっと押し進めることはできないものでしょうか。 第3の案は、シナジー(相乗効果)によって、生み出します。私たち1人の力は弱いものですが、相乗効果によって、信じがたい成果を生じることが可能です。 偉大な成果をもたらした「偉人」は、けっしてスーパーマンでもなく、たまたまうまくいったのでもありません。彼らは、シナジーの力を使ったのです。それによって生み出した奇跡が、第3の案なのです。1人で大きなことを成し遂げたのではありません。 では、どうすれば、シナジーを生み出せるのでしょうか。 『第3の案』では、考えの異なる人の話をじっくり聞くことから始まると言っています。1人から始まります。そこから、世界が変わります。 なんだ、そんなことか、と思うかも知れません。でも、考えてみてください。自分の立場を捨てて、あなたの言うことをじっくりと聞いてくれる人が、いるでしょうか? そして、あなたは、そのように他人の話を聴いているでしょうか? あなたが意見を言ったり、相手の話にコメントを述べたりするのではありません。相手は、あなたと正反対の考えかも知れません。それでも、じっくり聞いて、理解するのです。相手が完全に理解してもらえたと思うまで、じっくり聞くのです。 意外と、難しいです。実際には、誰にでもできることなのですが、なかなかやろうとしません。誰もやらないことだからこそ、その行為には、大きな力があるのです。 大きな成果を欲しいなら、自分とできるだけかけ離れた意見を聴くのがいいです。できるだけ違った意見がいいです。おそらく、対立しか生まれないような、火と水のごとき相手が理想です。 しかし、じっさいにそのような相手の意見を傾聴するのは、困難です。そこに、創造の難しさがあります。 創造は、誰にでも可能です。ただし、その困難な壁を越えられるならば。 どうすれば、超えられるでしょうか? 『7つの習慣』、そしてそこから発展した『第3の案』は、すばらしいです。私は、7つの習慣のもう一段下に、何か重要なものが隠されているように思えてなりません。 土台です。 7つの習慣は、人格を向上させる指針です。人格向上は、誰にでも可能ですが、大きく向上させ、奇跡へつなげて行く道は、そう容易ではありません。 人格を作っているのは、生き様です。人生観とか、人生哲学とかいうものです。これは、誰にでもあります。「できるだけなまけて、楽をしたい」というのも、人生哲学の1つです。 しかし、ここから人格向上が生まれそうには思えないでしょう。 生き様・・・それは、『7つの習慣』が触れていない部分です。 |