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[186]「私の中のリーダー」とは、誰?

  

 

『7つの習慣』『第8の習慣』『第3の案』は、いずれも、ビジネスのみならず、人生のあらゆる局面にわたって問題解決を行い、未来へ大きく道を拓いていこうとする名著です。

著者のスティーブン・R・コヴィーさんもおっしゃっているように、ここで語られている内容は、決して新しい発見ではなく、人類に古くから蓄積されてきた知恵です。コヴィーさんは、それをわかりやすくまとめ、使いやすい形に示したに過ぎません。

じゃあ、コヴィーさんの仕事は、なんてことないじゃないか。そんなことないです。昔から伝わっている大事なことを、だれもが素直に実践できるなら、だれも苦労はなく、問題もすべてが解決していくでしょう。大事なことは、わかりにくい。大事なことは、難しい。ましてや、大事なことを実践するのは、とてつもなく困難に思えます。

それでも、大事なことを、見据えていこう。勇気を持って、取り組んでいこう。コヴィーさんの業績は、そのような呼びかけにあるでしょう。じつに偉大ではありませんか。

『7つの習慣』と、その関連書は、明確に、1つの原則を持っています。習慣は7つプラス1つありますが、8通りの何かがあるのではありません。1つの原則を実現するために、わかりやすく8つの習慣を示しています。

1つの原則とは、「リーダーシップ」であり、「内なるボイス」であります。まさに、これこそが、人類が伝えてきた知恵なのです。

リーダーシップは、他人に対する支配ではありません。自分に対するリーダーが自分の中に存在するのであり、これが「内なるボイス」なのです。だから、リーダーシップ教育が「The Leader in Me」と名づけられています。つまり、「私の中にいるリーダー」です。

「私の中のリーダー」とは、いったい、誰なのでしょうか?

東洋では、自分の心の中に神仏がいるという思想が広く、深く根付いています。だから、自分の心の中と、宇宙は同じであるという思想が自然と導かれます。神仏は、どこか遠いところにいる存在なのではなく、自分そのものです。自分そのものといったって、欲望や煩悩に振り回される姿が神仏なのではなく、心の中に神仏が隠れているということです。神仏に対する信仰とは、自分とは違う存在への信仰ではなく、自分の中に秘められた「大いなる存在」を呼び覚ます行為だと言えるでしょう。

だから、東洋では、唯一の神ではなく、数限りない神や仏が描かれていくのです。

キリスト教やイスラム教のような一神教では、「心の中の神」という思想は、「神に対する冒涜」とされるようです。

コヴィーさんは、たぶん、そこへの配慮があるのでしょう。神という言葉は避けています。呼び名は良いではありませんか。リーダーであろうと、内なるボイスであろうと、神であろうと、仏であろうと、大いなる存在であろうと。要は、自分の中に、偉大な存在がある、と理解することです。

人類にとって、最高の重要な知恵とは、たったこれだけのことです。たった、これだけのことが、いったいぜんたい、どれほど無限に大きな価値を生み出すというのでしょうか。

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