平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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創造の力

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[189]「もうひとつの学び」という盲点

  

 

21世紀に生きるわが子へ、学校教育は有効な教育を提供できないと考え、わが家はホームスクーリングを選択しました。

21世紀に必要であると思われる資質は、次の3つだと考えています。

1. 自分で考え、自分で責任を持ち、自分で人生を選択し、自ら生きる
2. 主体性をもって、社会へ参加し、広く貢献する
3. 世界中の多様な人々と理解し合い、分かち合う

学校教育は、その仕組みからして、これらを苦手としています。学校教育が子どもたちに与えられる資質はこんなところでしょうか。

1. 与えられた課題を効率よく、適切に処理する
2. 社会に対しては、個人の主体性より規律を重んじる
3. 競争による切磋琢磨

両者は、真逆に見えます。学校教育の逆を行うことが良いように見えます。

そこで、わが家では、基本的に勉強を教えず、何をやったらいいか、アドバイスはするものの、強要はせず、とことん、子どもの自主性にまかせていました。

子どもはほんらい、学びたいという欲求があるので、強制をいっさい排除して自主性にまかせていたら、どんどん勉強するようになるという主張も欧米を中心に根強くあり、その実践例も少なくありません。

現在のオルタナティブ教育のかなり多くは、そのような考え方をベースにしています。

わが家も、そこからスタートしました。

長男が1年生のとき、次のような課題を与えましたが、いっさい強要はしませんでした。
・原稿用紙1枚、本を書き写すこと
・漢字の練習(プリントを用意)
・計算練習(プリントを用意)
・ベネッセのチャレンジ

たったこれだけ?というぐらいの量ですが、長男は、まったくといっていいほど、手をつけませんでした。

長男は、学びが嫌いなのかというと、そうでもありません。わが家では、生まれてまもない頃から、かなりたくさんの読み聞かせをしてきましたし、家の中に絵本も児童書も一般書も、いろんなジャンルのものがたくさんありますので、4人の子はいずれも本が大好きです。長男も、かなり難しそうな本でも興味を持ってどんどん読んでいきます。また、田舎に住んでいることもあって、自然が大好きで、生き物や山、川などに強い興味をもって、知りたがります。工作も大好きで、自分であれこれ工夫しながらいろんなものを作ります。私は、電気パーツ、紙、文具、工具など、道具や素材をふんだんに与えています。このようなものに対して、「もったいない」は言いません。

長男のあり方は、自主性が育っていくことに大きな期待が持てます。

ところが、2年生、3年生となっても、教科学習に相当する「勉強」は嫌います。いくら勧めても手をつけたがりません。私は、辛抱強く、強要を避けてきました。

その結果、読解力、理科、創意工夫には高い能力を発揮するものの、計算、記述、漢字といった基礎学力には、年々不安を感じていきました。なにより、「好き嫌いにかかわらず、与えられた課題に取り組む」というスキルが、欠落しています。

これで、いいのだろうか?

小学校3年生までの勉強は具体的で簡単です。4年生になると、ぐっと、抽象的な思考や概念が増えてきます。長男は、体験に基づいた学びと、好奇心による学びと、読書が充実しているのですが、どうも、これだけでは、抽象的な思考についていけないようです。

もっとも、学校教育では、長男のような学びはなかなか得られないでしょうが。

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