平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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創造の力

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[202]時間の取扱説明書 若者たちの嘆き

  

 

若い世代の方々の雇用状況がひどいようです。

就職口が少ないばかりか、せっかく職を得ても、低賃金、長時間労働、社会福祉なし、有給休暇や残業手当もなし。労働者がどんどん使い捨てにされています。労働者は長期間の労働に耐えられず、転々と職を移り、スキルが身につくことなく、社会の下層で固定されていきます。いわゆる負け組。

自殺志願者も多く、悩みは深刻です。

私のようなバブル世代ですと、就職は何もしなくても多くの会社がてみやげをもって寄ってきて、労働条件は若者の言いなりで、ろくに働かなくても給料はしっかりもらえる。そんな時代でした。

今の若者は、かわいそう・・・

なんとかしてあげなきゃ。こんな状況を放置している政治が悪い。経営者の頭の中も変えなきゃ。古い大人たちは、自己責任だの、がまんが足りないだの、勝手なことを言っているけど、若者たちが悪いんじゃないんだ。こんな世の中が悪いんだ・・・

いっけん、真っ当なことを言っているようです。でも、これって、すごく怖い一面を持っています。

18〜19世紀にかけて、ヨーロッパの労働者の置かれた状況は悲惨なもので、おおむね、今の日本の若者よりも、もっとひどいものでした。それは、世の中の仕組みが悪いという考え方が支持されるようになり、その考え方がだんだん形をなして、労働者が中心となる世の中をつくろうとしたのが、共産主義です。

その結果は、労働者が、さらに低い次元で平等となる社会を実現し、自由を国家にゆだねるという「自由」を手に入れ、その思想に疑問を持つ者は悪なので、この世から抹殺しました。

今の、若者たちの声を聞いていると、恐ろしさを禁じ得ません。

もちろん、彼らに落ち度があって、その報いを受けているのだなどという考えは、正しくありません。労働者が社会の犠牲者であるという考え方は、次に、社会を逆転させるという革命を必要とします。すでに今、そのような土壌が育ちつつあるように見えて仕方ありません。

ところで、若者たちは、何を嘆いているのでしょう?

バブル世代と比べていませんか? 損をしていると。もっとマシな暮らしができるはずだと。自分たちにはもっと権利があるはずだと。

ところが、時間と空間を大切にする視点でみると、今の若者たちでさえ、はるかに恵まれているという見方もできます。

これは、「まだまだ下があるのだからがまんせよ」と言いたいのではありません。つらい状況、しんどい状況であることは、間違いありません。それへの対応を間違うと、逆の結果を招いてしまうと言いたいのです。

『子どもたちのための世の中を生き抜く50のルール』(チャールズ・J・サイクス)という本があります。おおむね、常識の逆をいく価値観が示されています。しかし、妙にすとんと来るのが不思議です。この中の11項目が、ビルゲイツの言葉として、よく紹介されています。

その中に、こういうものがあります。

「ハンバーガーショップで働くのは恥ずかしいことではない。君たちのおじいさん、おばあさんは、それを“機会”という言葉で呼んでいた」

日本で言えば、ハンバーガーショップをフリーアルバイト、派遣のような非正規雇用と置き換えてもいいでしょうか。

これのもっとキツイ形のものが、その昔、どう呼ばれていたか、ご存知でしょうか? それは、まさに成長を生み出すチャンスそのものでした。

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