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[204]時間の取扱説明書 過去を断絶する

  

 

今は、世界的変化の時代だと言われます。パラダイムシフトが必要だとも言われます。パラダイムシフトとは、その時代や分野において当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが革命的にもしくは劇的に変化することです。

なので、今の時代に求められるのは、過去を断絶する勇気と行動だとも言われます。日本人は、戦後の高度経済成長、バブル経済を経て、経済的豊かさを手に入れ、そこに安住するあまり、変化を厭うようになったようです。もともと日本人が変化を苦手とするわけではないことは、明治時代の富国強兵、太平洋戦争、戦後の経済成長によって、明らかです。

バブルがはじけて以降の20年間が、「失われた20年間」と言われていますが、その失われた時代はまだ終わっていないようです。

そんなぬるま湯につかった脳天気な臆病は、まさに、ゆでガエルです。カエルを熱い湯に入れたらあわてて飛び出すのに、ぬるま湯に入れて徐々に熱していくと、飛び出すことなくゆでられてしまいます。

過去を振り切らねばなりません。ぬるま湯から飛び出さねばなりません。でなければ、未来がありません。

こういう言い方は、私が言ってきたことと矛盾するように見えるでしょう。時間と空間を大切にすべきです。過去を大事にしなければ未来はありません。過去から学ばなければ、未来はありません。

さて、過去を断絶することと、過去を大事にすることは、相反することなのでしょうか?

そうではありません。

過去の断絶と、過去へのリスペクトと学びは、まったく同じことです。

今の日本は、過去を引きずっていますが、それは、過去を大事にしているわけではなく、過去から学んでいるわけでもありません。過去を大事にし、過去から学ぶがゆえに、変化が生じるのです。それを、成長とも、進化とも、発展とも言います。変化が大きければ、断絶とも言います。

時間というものは、たえず移ろいゆきます。生老病死とか、生住異滅とかいうようなサイクルがあります。生物であろうが、出来事であろうが、物理世界であろうが、社会であろうが、始まり、成長し、成熟し、終わりを迎えるというシンプルなサイクルが必ずあります。起承転結と理解してもいいでしょう。

過去を大事にし、過去から学ぶとは、このサイクルを知ることに他なりません。

高度経済成長時代は、「成長期」ですから、やがて成熟の時代を迎えて成長が止まることは、明らかでした。でも、当時の人々は、永遠に成長が続くと思っていたようです。

現在は、「成熟期」にあるので、再度の成長などあり得ませんし、やがて終わりを迎えるだけです。

だからこそ、新たな命の誕生が必要なのです。当然ながら、現在の体制の再成長であるはずがなく、別の命です。過去から学ぶとは、そういうことなのです。

別の命といえど、そこらへんからポコッと湧いて出るようなものではありません。命は、必ず、親から受け継がれます。つまり、20世紀の社会が、21世紀の社会を生み出すのです。子は親とは違う人格ですが、生命は継承されていきます。そして、子は親から離れ、独立していきます。

時間も同じです。

未来は、過去の学びから、生じます。そして、時が来ると、新しい時代は、過去を振り切って、独立します。

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