平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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[245]勉強は難しくない

  

 

前回、『東大のディープな日本史』という本について書きました。

この書のあとがきの最後の一文を見てみましょう。
「筆者が最終的に書きたいのは、現代文を要約するだけの本です」

東大入試の日本史は、資料文があって、それを読んで記述する問題です。確かに、たくさんの歴史的事項を覚え、理解しておく必要はありますが、最終的な問題は、提示された文を素直に読んで、それを自分の言葉でまとめるだけと言っていいです。

たった、それだけのことではありませんか。

受験というと、ものすごくたくさんのことを覚えないといけないかのように思う人が多いです。間違いではありません。たしかに、たくさんのことを覚えないといけません。

しかし、何のために覚えるか、を考えずにやみくもに覚えたところで、覚えたことはどうにもなりません。どうにかなるために勉強しているはずなのに、どうにかしようとしないなら、どうにもなるものではありません。

でも、多くの受験生は、とてもまじめに、一生懸命たくさんのことを覚えようとします。しかし、覚えることが目的になってしまうと、1つ1つの知識がバラバラになり、意味を成さなくなってしまいます。

どんな科目であれ、自分の考えや意見をひとまず横に置いて、素直に寄り添い、その事象や法則や知識をそのまま受け止め理解しようと、「傾聴」の態度で接します。

すると、覚えることも理解しなければいけないことも、ずいぶん少なくなるように感じられます。大事なことは、シンプルです。

相手を理解しようという態度で接しないなら、覚えることも理解することも、猛烈に拡大してしまいます。それらと格闘している受験生もまた、おおぜいいます。そのような格闘の末に、合格を勝ち取ることもあるでしょう。

しかし、イバラの道です。そしてまた、合格後は我を見失うことも多々あります。

どんな発明や発見も、ある天才が一人でなし得たものではありません。

それまでに、多くの人たちがたくさんの経験や失敗や知見を積み立ててきました。ある人が、それらを素直に受け止め、理解されるのでなく理解し、要約した。それが、発明なり発見の真相ではないかと思います。

アインシュタインやエジソンのような超一級の発明もそうです。彼らがいかに天才であるとしても、彼らだけでなし得た偉業ではありません。むしろ、彼らがやったことと言えば、すでにある知見や経験を理解したということではないでしょうか。けっして、無から作り出したわけではありません。

勉強を難しいと感じるなら、それは、相手を理解しようとせず、自分の視点にこだわり続けている証拠ではないでしょうか。

学びは、難しいことではありません。相手を素直に理解すること。これに尽きます。そして、どんな創造も、きっとここから生じます。

7つの習慣で言われる「win-winの関係」も「相乗効果を発揮する」もこの文脈にあるはずです。

ナポレオンヒルの『思考は現実化する』、そしてこの類の「引き寄せの法則」や「プラス思考」も、この文脈にあるはずです。なぜ、思いが現実になるのか。一心に思うことは、相手を理解することにつながるからです。

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