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創造の力
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創造の力[253]引き寄せの法則→創造の法則「引き寄せの法則」は、スピリチュアルなカテゴリだと思われています。 『ザ・シークレット』で強調された法則の説明はさすがに現実離れしています。 それに対し、さまざまな修正がありましたが、だいたい次のようにまとめることができます。 これでもまだ、精神世界の域を出ませんが、現実のさまざまな活動や歴史やビジネス、昔話、伝承、伝統文化なども、第1段階、第2段階と同じようなことを言っているものを多く見かけます。 しかし、現実は、思うだけでは動きません。精神世界を超える現実のものたちは、この2段階に、次の第3段階を含めて、人生の法則としています。 第3段階 現実的要件 第3段階を加えることで、がらりと意味合いが変わります。信念を持った行動が、願望を成就させるという法則は、おかしなものではありません。というか、ごくごくふつうでしょう。3つの段階をまとめて表現すると、こうなります。 「感謝と愛とプラス思考で生きていれば、どんな願望でも、信念と決意を持った行動によって、必ず現実となる」 『ザ・シークレット』で誤解された短絡的な「引き寄せの法則」とはまるでニュアンスの違うものとなったでしょうか。ここに描かれた「法則」は、古今東西、あらゆるところに見られる理想的な生き方とも言えるはずです。 しかし、逆に言うと、どのようなものを見ても、この法則以上のことは含まれていないし、この法則と違うことも示されていません。世界中のあらゆる知恵を俯瞰し総合すると、こうなるはずです。 もちろん、私がすべての知恵を確認したわけではありませんし、そんなことができるはずもありません。ただ、ある程度をもとにこの法則を見出し、それ以後は、この法則に合わないものがあるかどうかという目で見ていますが、いまだ見つかりません。 「どんな願望でも」が変でしょうか? 「感謝と愛とプラス思考で生きていれば」エゴイスティックな願望が生まれるはずはありません。おのずから、自分も他人も世界もよくなるような、win-winの願望しかあり得ません。 「必ず実現する」にひっかかる人は多いでしょう。むしろ、この表現を恐れる人が多いと言った方が正確かも知れません。 多くの人は、「わからない」「難しい」「できない」という言葉を使います。私は、これら3つを、悪魔のささやきと考えています。 エジソンが子どもの頃、数学が苦手だったという話は有名です。電球を発明するまでに、1万回も「失敗」を繰り返しています。彼が賢かったとか、高い能力があったとか、運が良かったとか、どうみてもそんなことはありません。でも、たぶん彼は、この3つの言葉を口にしなかったでしょう。 人は、できないことの理由や言い訳を探しては、自分の可能性を小さくすることに熱心です。自分の可能性を広げることは、怖ろしいことなのです。 であれば、何かを成し遂げる人は、この法則を保つ人です。ゆえに、この法則は、「引き寄せの法則」といわずに、「創造の法則」というべきものです。 |