平凡な人が、創造の力を使って、人生を変えるプロジェクト

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創造の力

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[258]価値とは、回すこと

  

 

『自然なお姫さま』の続きです。

月女は、宝物をもらっても、感謝することなく、「自然に宝物を頂戴します」と言います。

経済は、お金が回ることで、人々が豊かになっていきます。共産主義は、お金を回す仕組みではありません。分配する仕組みです。資本主義は、お金を回すことをやりやすい仕組みでしょう。

しかし、人間は、欲もあるので、お金を貯め込むことで、他の人々を支配したくもなります。お金を回さずに貯め込むと、他の人々は、お金が回ってこないので、お金を強く求めるようになります。貯め込んでいる人は、そのアンバランスを利用して、人々を支配し、権力とすることができます。

今、このような状況が世界を席巻しているように見えます。

事業家だけではありません。国家もそうです。税をどんどん徴収して、それを国民の生活へ回していくなら、国は発展するでしょうし、国民も、政府を信頼し、感謝さえするでしょう。しかし、集めた税を、政府コスト、つまり政府の関係者だけで貯め込んでしまうやり方をすると、国は発展せず、国民からも信を失います。ところが、政府は、そのようにやりたくなるものです。なぜなら、回さず貯め込むことで、権力を生じることが可能だからです。

今の日本も、他の国々も、そのようになっていますね。

回さないことで生じた権力は、必ず破綻します。

日本では、原発事故の問題が、深刻な課題です。問題が2つあります。

1. 今後、原発を続けるのか、やめるのか。
2. すでに起きてしまった事故を、どうするのか。

おおむね、日本では、今後のことが問題としてとりあげられ、意見の対立を生んでいます。しかし、ほんとうに大事なのは、起きてしまった事故のことではないでしょうか。

チェルノブイリの事例でも、事故直後よりも、5年以降経過した後、急速に症状が現れ始め、人口が減少していくということがだいたいわかっています。事故後しばらくは、影響が見えにくいので、なんとなくやり過ごしています。

すでに起きてしまった事故について、回っていないものがたくさんあります。まず、情報。それから、食べ物。放射能に汚染された食べ物を回すことは、回っているのではありません。回すということは、欲しい人に欲しいものを回すのです。放射能を欲しい人は誰もいません。

そうなると、農林水産業が打撃を受けます。そうなると、国家は補償しないといけません。この補償は、権力を生じたり強化するものではありません。だから、「ひねくれた国家」は、これをいやがります。

チェルノブイリの事例から見て、避難すべき区域は、かなり広範にわたっているようです。これを言っちゃうと、国家は権力を生じない支出が増えます。

結果として、回すことをいやがる国家は、国の経済を落とし、国民の信頼を失い、権力がいつのまにか、裸の王様状態になっていくでしょう。

もし、適切に回せばどうなるか。国のあらゆる部分が活性化していきます。もしかすると、事故によって、事故以前とは違う動きが必要となり、より活性化するかもしれません。人の移住も、食糧の移動も、お金の流動も、情報も、あらゆるものが「事故対応」というニーズによってさらに大きく回り出すでしょう。それが、「価値」そのものではないでしょうか。

すると、国家は、権力を強化して国民を支配することは難しくなるでしょうが、国は豊かになり、結果として、国家はより強くなっていくでしょう。

そして、すでに起こった事故への対応について、放射能以外のものをどんどん回すことで発展が生み出されれば、今後の原発をどうするかという議論は自然に消滅するのではないでしょうか。

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