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創造の力
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創造の力[283]創造を最も効果的にできそうな人々近代文明を生きる私たちにとって、創造とは、とてつもなく難しいことのように感じられます。でも、人類の歴史で、創造的な偉業を成し遂げてきた人たちは、けっして特別な人ではなく、ごく普通の人たちです。 唯一、私たちとの違いは、「自分の無限の可能性を信じているかどうか」に尽きそうです。このことはすなわち、「世界を救うというミッション」を持てるかどうかと同じことのようです。 自分の無限の可能性とは、自分一人の力でなんでもできるという意味ではありません。多くの人々の力を相乗効果として使い、世界を今より良いものにしていくという意味です。だからこそ、「世界を救うというミッション」と裏表の関係にあります。 人間一人で何事かを成し遂げられるわけではないので、そもそも自分にどんなスキルがあるかとか、どんな環境に恵まれているかなどという条件は、無意味です。 何の変哲もないただの人が、小さなきっかけを作って、あれよあれよという間に、相乗効果を発揮して、偉大な業績を成し遂げてしまったという実例は、枚挙にいとまがありません。 さて、創造を成し遂げるに最も近いのは、どんな人たちでしょうか? 世の中の多くの人は、エリート、あるいは「選ばれし人々」だと答えそうです。 私は、逆だと思っています。 社会から疎外されているような人々、どうしようもない難問を抱えている人、どうすることもできないと自他ともに思っている人。いっけん、創造から最も遠そうに見える人たちこそ、創造に最も近いのではないかと、私には強く感じられてなりません。 彼らは、1人の人間の力では何もなし得ないことをよく知っています。 しかし、彼らは、誰かに支援してもらわないとどうにもならないと思っています。 私たち人間には、さまざまな「違い」がありますし、そのことが多様性をつくっています。が、その違いは、じつはあまりたいしたものではなく、表面的な、ささいなものに過ぎません。 多様性とは、成長に不可欠な要因です。 創造とは、暴力ではありません。世界中の人々に感動と幸せをもたらすものです。 私が作りたい「インターナショナルスクール」は、このような趣旨のものなのです。 |