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[314]「ガルシアへの手紙」はなぜ成り立つか?

  

 

『ガルシアへの手紙』をご存知でしょうか?

非常に短い作品ながら、世界中で繰り返し読まれています。

キューバをめぐって、アメリカとスペインの間で戦争が起きたとき、アメリカ合衆国は、どうしても、すぐに反乱軍のリーダーであるガルシアと連絡を取らなくてはなりませんでした。至急です。しかし、ガルシアがどこにいるのか誰にもわかりません。郵便も電報も届きません。ローワンが、大統領の手紙を託された。彼は、どうにかしてガルシアへ手紙を渡し、3週間後に生還した。

大事なことは、ローワンが、その手紙を黙って受け取り、「ガルシアはどこにいるのですか?」と聞かなかったことなのです。若い人たちに必要なのは、ローワンのように、背骨をビシッと伸ばしてやることであり、自らの力で物事に取り組む勇気です。そして、このような人こそ、世界が求めるのであり、絶対に世界は見捨てません。

これが、『ガルシアへの手紙』の要旨です。

感動的なストーリーではありません。むしろ、ひどく教訓的、説教的です。しかし、世界中で広く読まれたことを考えると、深い真理が込められているのではないかと思われます。

ローワンは、21世紀型の人間ではないかと思います。依頼を受けたとき、ガルシアについて何の情報もなかったので、どうやってそれをすればよいか、かいもく見当もつかなかったはずです。そればかりか、命を落とす危険もあります。やり遂げられると考える方がどうかしているでしょう。戦略も勝算もありえません。

なぜ、ローワンはやり遂げられたのでしょうか?

私は以前、「自然なお姫さま」というお話を紹介しました。何が起きても、自然として受け止め、全力を尽くす。そんな生き方を説いたストーリーです。

自然なお姫さまとローワンは、同じではないでしょうか。なぜ、自然を最善だと信じられるのでしょうか? なぜ、ガルシアへ手紙を届けられると信じられるのでしょうか?

『ガルシアへの手紙』で強調されているのは、その信じる勇気こそが、世界で求められているものであり、世界はそれに必ず応えるのだということです。

これは、科学的でも合理的でもありません。特定の神仏が信じられているのでもないので、宗教とも言い難いです。

では、何なのでしょう?

これこそが、競争原理を越える、21世紀のパラダイムではないでしょうか。つまり、世界は、あなたにとって最善なのです。変な言い方ですが、良くも悪くも、最善なのです。

もし、そう考えないなら、ガルシアへの手紙は成り立ちません。そしてまた、競争原理を越えることもありません。

ところが、ガルシアへの手紙に世界中が反応したように、このような「真理」を示す神話や伝承や文化は、世界中にあふれています。むしろ、否定する理由が見あたりません。信じてもよいのではないでしょうか、世界を。

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