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創造の力
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創造の力[318]仕事私たちは、生きるためにも、仕事をしなければなりません。そして、一方で、仕事は人生の大きな部分を占めるので、自己実現という側面を期待したいものです。 しかし、お金を稼ぐことと、やりたい仕事はなかなか両立しません。多くの人は、生活に必要なお金を稼ぐために、自己犠牲を強いています。「やりたいことをやって生きていくなど、理想論だ」とも言われます。 まれに、才能を持つ人が、やりたいことと仕事を一致させられるのであって、ふつうはそうではない。仕事とは、忍耐なのだ。 そして、自分の時間を提供し、報酬を得ます。 それは悪いことではないのですが、近年は、時間を提供したわりに見返りが減少し、さらにストレスが増大しています。人間破壊、生活破壊と言えそうな状況が生じています。 その原因は、世界がつながりつつあることがあげられるでしょう。先進国と新興国とでは、通貨の差が大きいです。新興国の人にとって十分な所得は、先進国の人にとって貧困を意味します。しかし、その仕事は、先進国の人でないとできないわけではない。 当然ながら、報酬は下落圧力がかかります。 その仕事は、だれがやってもたいして変わらないのですから、賃金の安い方へ流れるのは当然でしょう。少し前までは、労働と居住エリアがリンクしていましたが、今はだれでも労働可能です。だから、先進国の人が喰われてしまうのです。良いではないですか。そのぶん、新興国の人たちの仕事が増えているのです。そして、先進国の人たちも、安くモノを買えるのです。 そこへ先進国の人が仕事として関わろうとするから、無理があるのです。 誰にでもできる仕事は、新興国へ譲りましょう。というか、そうせざるを得ません。ものづくりは、おおむね、新興国にでも可能です。 では、先進国の私たちは、どうすればいいか。 それを考えましょう。 先進国にも、新興国にも、発展途上国にも、解決できない問題がたくさんあります。ビジネスとは、問題解決です。すでに解決された問題が、ものづくりとなって定着するのです。ものづくりだけがすべてではありません。 指示されたことをするだけの仕事なら、誰にでもできます。それによって高い報酬を得るのは妄想です。あなたが高いと感じていなくても、世界からは高いと見えるかも知れません。 インターネットでメールやブログを見ることのできるあなたは、世界では上位の豊かな人です。であるなら、それなりの収入を必要とするでしょう。創造的な仕事をするしかありません。 あなたが拓いた道を、世界の多くの人たちが、歩きます。すばらしい世界貢献ではありませんか。 |