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創造の力

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[343]ちゃぶ台返し

  

 

前回、多様性がいかに大切かをお話ししました。

世界は、多様性を拡大する方向性を持っています。これを進化とか発展とか成長とか言ってもいいでしょう。

さて、たとえばです。

地球温暖化防止にせよ、地球環境問題にせよ、脱原発にせよ、石油や原子力から自然エネルギーへシフトしていこうというのが世界の潮流でしょう。そのためには、自然エネルギーを創り出すということと、使うエネルギーを減らすという両面が必要です。

いくら新技術を開発し、環境負荷の少ないエネルギーが創られたとしても、ダダ漏れ状態に使っていれば、まったく無意味です。

かといって、節電や省エネは、行きすぎると、産業の停滞、雇用の崩壊、ひいては生活破壊につながる怖れもあります。

この兼ね合いは難しいところです。

あまり極端な省エネや節電は良いことではないでしょう。日本では、原発事故を受けて、多くの人が省エネや節電に意識を高めつつあります。日常生活でも、なるべく無駄を省くよう意識している人は多いことと思います。

そのいっぽう、資源やエネルギーをダダ漏れ状態で使う人もしばしばいます。あなたの身近にもいるかもしれません。

あなたや、あなたの親しい人たちが、がんばってがんばって、資源やエネルギーの消費を減らしても、たった1人がダダ漏れ状態に使うと、数人分、あるいは数十人分の努力が吹っ飛んでしまいます。ちゃぶ台返しですね。

目の前で、ちゃぶ台を返されて、あなたはどうしますか?

キレますか?

彼に意見し、あるいは抗議し、それでもだめなら、排除しませんか?

彼があなたの目の前から消えれば、あなたは満足かも知れません。あなたの努力が無に帰するのを見ることがなくなりますから。でも、世界からは消えていません。地球環境を考えているようで、あなたは自分のことしか考えていないのです。ちょっとキツイ言い方ですが、それはエゴイズムではないでしょうか。

ちゃぶ台返しをする人は、世界におおぜいいます。そして、世界も、彼らの存在を許しています。というより、彼らの存在を求めています。世界は、環境のために美しく努力するあなたたちのみを良しとするのではなく、あえて、ちゃぶ台をひっくり返す人々を存在させています。

と考えなくても、彼らが存在することは、まぎれもない事実なのです。あなたがいくら否定し排除しようとしても、彼らは存在します。

世界とは、彼らを含めての世界なのです。話のわかる人々だけが集まった集団が世界なのではありません。

どうせちゃぶ台をひっくり返されるなら、馬鹿らしいから省エネなんてやめや!あほくさ!というのも、まあいいでしょう。あなたがそう望むのならば。

でも、私は、ちゃぶ台をひっくり返す彼らが、何らかの学びを提供しているように思えてならないのです。ちゃぶ台をひっくり返す行為そのものが良いとは思えません。彼らは世界を試し、世界は私たちを試しているように思えるのです。

彼らを排除することは、心地良い空間を手に入れるかも知れませんが、地球環境の問題は何も解決しません。かといって、私自身がちゃぶ台返しをしてしまっては、さらに問題解決から遠のきます。

問題の答えは容易に見つかりそうにありません。これを考え続けることが、世界を救うという意味なのだと思います。

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