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ホームスクーリング実践記

ホームスクーリング実践記

[003]選択

  

 

私が一方的にホームスクーリングを選択し、子どもに強いている、と見られることもあり、そのつど、たいへん驚きます。

確かに、そういうやり方をできなくもないでしょう、短期的には。しかし、長期的には、間違いなく破綻します。7年間もそんなやり方が続いていくと考えることは、非現実的です。子どもは、親の所有物ではありません。親が子どもに何かを求め、そのようにしようとしても、そうなるわけではありません。これは、みなさん、つくづく感じておられるでしょう。暴力でもって言うことをきかすことはできます。しかし、それは、暴力を怖れているだけで、相手を承認しているわけではありません。大人でも同じですね。ましてや、教育でそのようなやり方をとっても、なんの効果もなく、本末転倒です。

わが家では、小学校1年生時点で、親がホームスクーリングを選択します。このとき、子どもが強く反対すれば、さすがに選択できません。わが家では、そのようなことはありませんでした。

同じ年頃の子たちのほとんどすべては、学校に行っているので、学校がどのようなところなのか、学校に行っている子どもたちがどう感じているのかは、いくらでも情報が入ってくるし、実際に学校へ行っている子たちと遊んだり話をしたりします。昔と違い、インターネットでも、どのような情報も容易にふれられます。

ちなみに、わが家では、4人の子に1台ずつパソコンを与えています。3歳以上は1人1台です。インターネットは自由です。学校ではフィルタリングをかけているようですが、私はフィルタリングには懐疑的です。学校から出れば、フィルタリングのない環境ですから、学校でフィルタリングをかけても無意味と思います。むしろ、学ぶ機会の喪失ではないでしょうか。まあ、先生方が自信がなく、怖い、というのは理解できますが。子どもの側に立てば最善とは思えません。

インターネットは、国家の法律が及びにくい空間ですから、自分の身を自分で守る術を身につけねば使いこなすことが困難です。大事なのは、「操作のスキル」ではなく「リテラシー」です。私が子どもたちにパソコンを与えている理由は、それです。

さて、わが家の子どもたちは、学校について、さまざまな情報を得て、知るようになっていきます。たとえ、親が洗脳しようとしても、無駄でしょう。

私は、子どもたちに、いつも言っています。

「学校に行きたければ、行けばいい。
ほとんどの子どもたちには、学校へ行くという選択肢しかない。
うちは違う。
学校へ行くという選択肢と、ホームスクーリングという選択肢がある。
どちらでも選べる。
ただし、学校へ行くなら、学校に行っている子どもたちと同じようにすること。
ホームスクーリングがいいというなら、勉強は自分でしないといけない。
もし、自分で勉強するのがいやだとか、自分では勉強できないと思うなら、
学校へ行った方がいい」

このように言えば、子どもたちは、一生懸命勉強を始めます。

わが家にとって、ホームスクーリングは、単なる選択でしかありません。
選択であるということは、必ずしもホームスクーリングでなくともよいという意味です。
学校も含め、どんな学びでも、選択肢になり得ます。

学校教育が巨大な世界であり、学校教育以外の学びは、極小世界です。大きい、小さいとは、単に人数の点だけで、実際には学校教育の方が限定的な世界で、学校教育以外の方が大きな世界だと思います。

その理由は、視界です。メジャー空間にいる人は、その空間が世界のすべてだと思いがちで、マイナー空間は見えないか、見ようともしません。マイナー空間を知らなくても、それなりに生きていけます。でも、マイナー空間にいる人は、常にメジャー空間が見えているので、自分が「ある空間にいるに過ぎない」ということを意識しますし、自分がいるマイナー空間もメジャー空間も、相対的にみることになります。メジャー空間にいる人にとって、マイナー空間を選択することは怖ろしくてできません。マイナー空間からは、どのような選択も、空間移動も、容易です。

つまり、選択肢を持つには、マイナー空間に所属してみることが、非常に有効です。私がこのことに気づいたのは、わりと最近のことです。

たとえば、都会に住む若い人たちの中には、田舎暮らしにあこがれる人がときどきいます。でも、「怖ろしくて」実現は困難です。田舎に住む若い人たちには、田舎でも都会でも容易に移動できます。このようなパターンは、様々な分野に見られます。

じゃあ、学校教育の中にいる人にはどうにもならないのか?
そんなことはありません。
マイナー空間に所属することがある点で有効であることと、マイナー空間に所属しなければいけないということはまったく異なります。

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