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ホームスクーリング実践記

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[017]暗記しない覚え方

  

 

暗記の得意な子がいます。私もそういう子がうらやましかったです。私は暗記がからっきしダメですから。なんで、あんなに覚えられるんだろう?

でも、暗記に頼る勉強をしていては、応用力がつかないとよくいわれます。暗記でしのげるのは、小テストや定期テスト(のいくらか)であって、総合的な試験(学力テストや模擬テストや受験)に対すると弱くなってしまいます。

基礎があってこその応用、というのはもっともな話です。では、基礎とは、暗記なのでしょうか?
もしそうなら、暗記の苦手な私は、十分な基礎学力を身につけることができず、応用はダメ、ということになってしまいます。ところが、私の経験上、そうとはいえないことに気づいています。記憶力と長期的な成績にはあまり相関関係がなさそうです。むしろ、記憶力の強い子ほど、暗記に頼って、逆効果となってしまうケースをたびたび見てきました。

「うちの子は記憶力が悪いから、勉強ができない」という親はふつうに大勢いますが、それは絶対に間違いです。記憶力と勉強は関係ありません。

では、私は子どもの頃、どうやって「基礎学力」を身につけたのでしょうか?

じつは、そんなこと、考えたこともありませんでした。学生時代から、何人もの中学生や高校生に勉強を教えた経験があります。週に2時間や4時間では、多くのことはできません。中間テストや期末テストの点数を10点ほど引き上げることは、意外とかんたんです。どんな先生が問題を作っても、テストに出るところはあまり変わらないので、「そこ」を教えればいいのです。でもそれは、本当の意味での学力なのかどうか、微妙です。学力にはちがいないでしょうが、長い将来にわたって意味あるかどうか・・・

ホームスクーリングとなると、わが子とガチンコです。もし、子どもたちが学校へ行っていれば、私はこんなふうには考えず、学校に任せていたでしょう。ホームスクーリングだと、だれにも任せようがありません。

覚えることが苦手なら、覚えることがらを減らすしかありません。覚えることがらを減らして、たくさん覚えるより大きな成果をあげる。私は、子どもの頃から、自然とそう考えていたようです。(そう気づいたのは数年前ですが)

そのための方法は、グループ化です。共通点で、グループを作ります。個々の要素の数より、グループの方がうんと少ないので、覚えることがらは激減します。だから、「共通点は何なのか?」といつも考えていることになります。共通点を見出すということは、「違うところ」を見つけてこその共通点なのです。せきつい動物は、「背骨がある」という共通点があります。じゃあ、せきつい動物以外の動物には、「背骨がない」のです。つまり、背骨があるかないか、という「違い」によって、グループ化が可能になるのです。

これって、難しいことでも何でもないですよね。未就学児の親御さんなら、ピンときませんか?
幼児向けの知育教材や知育絵本でやっていることそのものですよね。ようするに、幼児レベルの思考です。ところが、意外と、子どもも大人もあまりやっていません。私は、「小学生のころ、勉強の秘密を発見したのだ!」と言っておけばカッコイイのですが、正直に言えば、幼児返りをしただけのことです。

大人でも、仕事やなんやで、図解とかチャートとかモデル図を作ることがあると思います。そういうものを難なく作れる人と、なかなか作れない人がいます。図解とは、基本的にグルーピング(丸や四角などの囲み)と関係線(結合、対立、並列、移動、変化)だけで大部分を表現できるものなのです。

小学校、中学校、高校の参考書などの「まとめ」や受験の参考書なども、グルーピングの概念で作られています。難関大学への勉強法などという指南もありますが、ある部分はグルーピングの概念を説いています。ビジネス向けのシステム思考なども、グルーピングの概念を説いています。

しかし、どう考えても、幼児レベルです。ほぼすべての幼児が、幼稚園、保育園、知育教材などで、グルーピングの練習をしているはずです。決して難しい概念ではないはずです。でも、多くの子どもたち、大人たちは、グルーピングの概念を用いず、ずいぶん苦労されています。

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