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ホームスクーリング実践記

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[018]パターン思考

  

 

グルーピングの考え方ですが、ちょっと例をあげてみます。

トカゲは卵を産む。カメは卵を産む。ハトは卵を産む、ダチョウは卵を産む。ゴリラは赤ちゃんを産む。馬は赤ちゃんを産む。カエルは卵を産む。人間は赤ちゃんを産む。ウナギは卵を産む。・・・
動物の種類ごとに、個別に覚えていくと、どうなるでしょう? ものすごい数ですね。よほど強靱な記憶力が必要です。
でも、「せきつい動物の中で、哺乳類は赤ちゃんを産むが、それ以外は卵を産む」とすれば、私でも覚えられます。せきつい動物というグループ、哺乳類というグループ、それ以外(魚類、両生類、爬虫類、鳥類)というグループの3つです。せきつい動物と、せきつい動物以外はどこが違うのか。哺乳類とそれ以外はどこが違うのか。この理解は必要です。違いを理解することと、総当たりローラー作戦は、どちらが有利でしょうか?

これを応用すれば、「覚える」というより「理解する」といった方が近くなるはずです。

何かにつけて、このような考え方をすることを、「パターン思考」というようです。

何でもかんでも公式的に当てはめる考え方は融通がきかない、とも言われます。それは、「当てはめる」から融通がきかないのです。共通点と相違点を理解すれば、どこまでの範囲で、どの条件において、何が言えるかが見えてきます。理解せずに覚えるから、融通がきかないのです。

パターン思考をすることで、覚えるのではなく、理解することになります。未知の物事に対処がしやすくなります。すでに起きている問題を整理し、解決方法を考えやすくなります。異質な価値観を理解し、共生しやすくなります。

だれもが私と同じ考えではありません。あなたが私と同じ考えであると思うのは危険です。でも、お互い、理解し合えるポイントが、必ずあります。対立を解き、和解するには、パターン思考が有効でしょう。複雑で多様で変化の激しい時代だからこそ、パターン思考が有効でしょう。

このような思考方法は、珍しくもなんともありません。前回も述べましたが、小中校生の参考書の「まとめ」は、かなりの部分がパターン思考です。図解があれば、それはまず間違いなくパターン思考です。授業のノートをとることじたいが、パターン思考です。パターン思考でないノートは、板書の丸写しか、何書いてあるのかわけわからん状態でしょう。

『東大合格生のノートはかならず美しい』(文藝春秋)という本があります。東大合格生が、高校時代にどのようにノートをとっていたか、という実例です。べつに東大合格生でなくとも、成績上位の子は、ほぼ例外なくこれに近いノートを作っているはずです。そのノートとは、パターン思考です。

東大生のノートなんていうと、特殊な事例のように感じるかも知れませんが、しょせんは幼児レベルの思考方法に過ぎないのです。

学校では、個別の事項はしっかり教えるでしょうが、「思考方法」については、あまり教えないかも知れません。それぞれの生徒は、試行錯誤の末に、思考方法を身につけていくのでしょう。パターン思考にたどりついた生徒が「勝ち組」になり、その思考方法は「秘伝」扱いされていく。しかし、その秘伝は、ほとんどの幼児が学んでいることで、それ以上でもそれ以下でもない。

すごいこと、発見しちゃいましたね、私。

さっそく、私の子どもたちに、秘伝伝授です。が、そうも簡単にはいかない・・・

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