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ホームスクーリング実践記

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[021]そして、漢字

  

 

漢字の世界は、じつに豊かに、広く、深く、とめどなく無限です。

なんて、美しく、愛すべき世界なのでしょう!

様々な切り口で、同じもの、違うものをグルーピングできます。類義語、対義語。同じ読み。同じ成り立ちの熟語。偏(へん)と旁(つくり)がおりなす物語。似た意味で表す微妙な差異。みる、見る、観る、看る、診る、視る、覧る、鑑る、察る、覧る・・・

人の本(もと)は体、人が木によりかかると休む。

糸が重力に従うと、縦。どうして、木が黄色くなったら、横なの?
うーん、昔々、小さな川の岸に1本の木がありました。ある人が、その木を切って、川に渡して橋としました。人々は、川を渡ることができるようになって、大喜び。みんなが一本橋を渡るうちに、その木はだんだん黄色く変わっていきました。(創作です)

漢字の成り立ちには、容易に想像できるものや、時代が変わりすぎて現代では理解しにくいものや、今となっては不明のものがあります。漢字は、今を生きる私たちとともにありますから、私たちになじみやすい物語があってよいと思います。

しかし、小学生向けの漢字の教材は、無味乾燥に練習を繰り返す、「精進」タイプのものばかりです。ドラえもんの学習マンガで、漢字の成り立ちを1字ずつ語っているものもありますが、1字ずつバラバラで、グルーピングには使えません。

じつは、漢字や国語で、パターン思考を重点的に採用した教材もあります。「つがわ式」の漢字とか、出口汪さんの「論理エンジン」などがそうです。このような思考方法は、成績上位の子は自然とできています。画期的な思考方法ではありません。しかし、それが習得できていない子に教える方法は、存在しないといっていいので、そういう意味で、この両者に対する「画期的なメソッド」であるという評価は、妥当であると思います。

わが家では、このような「パターン思考」を効率よく採用した優れたメソッドを使うことも視野に置きつつ、それでもやはり、自らパターン思考を編み出し、自由自在に使いこなせるようになってほしいと思います。そのためには、遠回りしても、失敗だらけであっても、親は忍耐と寛容が必要です。メソッドを使うよりも、自分がメソッドを編み出すことを目標としたい。

グルーピングも、様々な切り口で縦横無尽にグループをつくるべきです。

グルーピングの仕方、物語は、既存のものを流用するのではなく、自ら創造した方がいいかもしれません。

中学生が定期テスト対策に、「要点まとめ」を使うでしょう。書店でも売られています。学習教材の付録にもあります。じつのところ、そういった与えられたパターン思考は、役に立たないととは言いませんが、自ら創造したパターン思考にはかないません。

パターン思考を生きたものにするには、つまり、効果を大きくするには、物語を伴う方が良いでしょう。与えられたパターン思考には、物語が見えないのです。パターン思考にも、物語にも、正解はありません。パターン思考は、基本部分はだれが作っても似たものとなるでしょうが、多様な切り口でグルーピングがなされることが物語の創造につながりやすいし、単なる情報に命を吹き込むことになります。

物語を自由自在に創造しあやつるには、やはりたくさんの物語に触れることが必要です。そのためにも、たくさんの本を読むことが大切だと思います。

学校で勉強した知識を、生きた知識として使いにくいという話は、昔からよく聞きます。生きた知識にするには、自らの物語が必要ではないでしょうか。物語を織りなす営みを学校に求めるのは無理があるのではないかと思います。物語には、パターン思考が不可欠だと思います。

物語とは、昔話のようなストーリーでもかまいませんし、情報と情報をつなぐのりしろのようなものと考えてもいいかもしれません。

わが家のホームスクーリングは、試験のための勉強ではありません。生きた知識として使えなければ、はなから無意味なのです。

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