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ホームスクーリング実践記

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[025]算数あたま

  

 

『数のふしぎ 形のなぞ』という歴史的な名著が消えたのは、日本国にとって、甚大な損失ではないかと思います。私は、子どものころの、この本とのであいが、人生を劇的に変えたという確信により、子どもたちにも、そのような機会を作ってやりたいものだと、つくづく思っていました。

算数を、心底、楽しいと思い、算数の魅力、というか、魔力のとりこになるというのが、てんさいの壁を越える、最も大きな力になるのではないかと、思います。

『神は数学者か?』(マリオ・リヴィオ、早川書房)という本があります。現在、学校で教えている数学は、紀元前500年ごろにギリシアでつくられた公理系です。そんな昔に、現在のような文明や科学はありません。しかし、当時の公理系をもとに、科学のめざましい進歩が生みだされています。公理系は、2500年間、変更されていません。なのに、つぎつぎと、打ち出の小槌のように、新しい技術を生みだし続けています。数学は、神の正体ではないでしょうか?

「数」はほんとうに、不思議で、美しく、魔法のごときです。

このような感動を、どうしたら、子どもたちに伝えられるだろうか。

『数のふしぎ 形のなぞ』は手に入らないとしても、似たような本はないだろうか?
と、一生懸命探し求め、次の本を子どもたちに与えています。

『なるほど算数のなぞ・ひみつ』(学研)
『算数頭をつくるひみつ』(学研)
『算数おもしろ大事典』(学研)
『秘伝の算数』(東京出版)
『親子で学ぶ数学図鑑』(創元社)

さらに
『算数の探検』全10巻(遠山啓、日本図書センター)
これは、1973年にほるぷ出版より刊行された『算数の探検』の復刊です。10巻セットが37800円でした。高いでしょうか? でも、塾に行けば、もっと多くのお金を使うでしょう。わが家は、何よりも本、なのです。

『算数の探検』は、さすがに伝説の書だけあります。非常に中身が濃く、手応えがあります。長男は、6年生で、全巻を通読しました。娘たちも、学年なりに、読んでいます。すべての小学生にお勧めできます。というか、おとなにもお勧めできます。復刊に、感謝です。

上記の本、いずれも、てんさいの壁を意識しているように見えます。それぞれ、よい本だと思います。でも、逆に、てんさいの壁を意識しすぎるかもしれません。学校の算数を意識しすぎるかも知れません。

『数のふしぎ 形のなぞ』は、学校の算数を無視していました。だからこそ、心底、算数の魅力を伝えられたのではないでしょうか。学校の勉強を無視しろなどといっているのではありません。算数の魅力を知ってこそ、学校の勉強が生きてくるのではないかという話です。

長男は、算数・数学をあまり得意としないようです。苦手でもないようですが。ただ、理科に、並々ならぬ関心を示しています。小学生のうちから、元素、分子、生物、宇宙に、強い関心を示しています。私がずいぶん前に買ったホーキング博士の本、元素図鑑、高校の生物の教科書、その他、とくに化学と生物に関する本を「おもしろい」といって読んでいます。

私は、理科は、苦手ではなかったものの、さほどの興味もなく、ボチボチでした。私にとっての理科が長男にとっての数学で、私にとっての数学が長男にとっての理科であるようです。

ちなみに、次女は、算数頭が、私に似ています。今、小学2年生ですが、数を様々に切り取って、その不思議さ、魅力を感じているようです。

4人の子がいれば、それぞれです。親と同じというわけにはいきません。でも、4人とも、てんさいの壁を越えて欲しい。抽象概念を自在に操って欲しい。私には、やはり「本」ではないかと、そう思えてなりません。

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