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ホームスクーリング実践記

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[029]マンガ

  

 

私が子どものころは、「マンガなどという低俗なものは子どものためにならない」と言われたものですが、まったく考えを改めねばなりません。マンガは、学習参考書であり、文学作品です。私が子どもの頃には、こんなに豊かなマンガ文化はありませんでした。

『世界の伝記シリーズ』と『たかしよいちシリーズ』については、すでに書きました。

『ドラえもんの学習シリーズ』は、小学校の各科目の項目ごとに1冊ずつ、全部で40冊ほどあります。内容は、学習参考書なのですが、まるっきりのマンガです。ほぼすべてをそろえています。うちの子たちの評判は、まあまあです。子どもが喜んで勉強するようになるという期待は過剰ですが、あればあったで、役に立つでしょう。

『世界の歴史』、集英社のシリーズと、中央公論社(手塚治虫)のシリーズを持っています。『世界の伝記』と合わせて、うちの子たちは、世界の歴史が好きです。なぜか、日本の歴史や日本人の伝記は難しいそうです。日本史より世界史の方が、縦軸と横軸が交叉して学びにくいはずなのですが。マンガは思考軸が違うのかな?

『学研まんが 日本の歴史』シリーズを持っています。『学研まんが人物日本史』シリーズも持っています。両方合わせて48冊。歴史は、壮大な物語です。事象の羅列ではなく、物語として理解してほしいです。とはいえ、マンガであろうと読み物であろうと、それは歴史の一側面に過ぎません。できるだけ多様な物語にふれてほしいです。

『日本の歴史』(石ノ森章太郎、中央公論社)は全55巻。マンガとは言いながら、子ども向けではありません。内容は、高校の日本史の教科書レベル以上ではないでしょうか。中1の長男には、まだまだ難しくて読めないようです。この本をそろえたのは、長男が小3のときです。読めるようになるのはかなり先だろうと思いつつ、買いました。それでいいのです。いつも、目につくところに、この本がある。読めとは言いません。この本の存在をいつも意識します。それでいいのです。

『まんがサイエンス』(あさりとしとお、学研)は、長男の強い希望で1〜13巻を購入しました。学校の理科とはだいぶ異なりますが、レベルはそれなりに高いです。一般的な大人が知らないことだらけです。興味があれば、小学生でもじゅうぶん読めます。科学好きな子を育てたければ、このような本を惜しげもなく与えることが1つの有力な方法でしょう。

『マンガ世界の文学』(全10巻、世界文化社)は、子ども向けではありません。女性マンガ家10人が、1冊ずつを担当しています。大人の女性がターゲットではないかと思われます。しかし、長女が小3、次女が小1の時に全巻購入し、娘たちは読んでしまいました。
  1 赤と黒
  2 ロミオとジュリエット
  3 チャタレイ夫人の恋人
  4 ジェーン・エア
  5 カルメン
  6 椿姫
  7 罪と罰
  8 嵐が丘
  9 サロメ
  10 千夜一夜物語
子どもにはちょっと・・・というものもあります(全部?)が、ノープロブレムです。さて、このような作品は、なかなか読むのがたいへんですし、忙しい現代人には困難でしょう。かつてはたくさんあった「世界文学全集」も1990年以降は絶滅しました。(池澤夏樹さんの個人編集 世界文学全集は現在進行中ですが)

『赤と黒』を著した女流マンガ家の大御所である里中満智子さんは「マンガ訳」という言い方をしているそうです。翻訳とは違う、マンガ訳。「マンガなんか!」と顔をしかめる向きもあるでしょうが、現代は、世界文学は1〜2頁にまとめられた「情報」として読む(というか知る)時代です。小学1年生がこれらの世界文学に触れる機会がある、ということは、すごいことではないでしょうか。

『手塚治虫』、文庫版のマンガばかりですが、170冊ほどあります。あらためて、偉大ですね。人間について、文明について、科学について、生命について、深い洞察が詰まっています。なにより、人間愛ですね。長男は、全部読みました。娘たちも、ある程度読んでいます。

『サスケ』『カムイ伝』白土三平シリーズ。私ぐらいの年代だと、テレビアニメでおなじみだったでしょう。文庫版のマンガをそろえています。手塚治虫さんとは違う視点で、深いです。カムイは、同和問題に切り込んでいて、現代では、非常に扱いが難しい内容ですが、だからこそ、この本の存在が、貴重です。「差別はいけません」などという薄っぺらいものではありません。人間が人間として扱われないというのは、どういうことなのか。これでもか、これでもかと、描き出しています。江戸時代の、階級的に低い人々の暮らしが舞台となっていますが、その過酷な環境の中で、どう考え、どう行動するのか。現代の私たちにも、重ね合わせることができそうです。サスケは、子どもの成長、父と息子の関係のあり方がテーマです。現代の子育てでは実現できないような激しい内容ですが、参考にできる部分は、多々あります。白土三平シリーズは、娘も読みましたが、やはり、息子がしっかり読んでくれました。

ここにあげたマンガは、わが家の蔵書の一部です。わが家では、マンガを積極的に活用しています。

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