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ホームスクーリング実践記

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[030]効率は落とし穴

  

 

前回まで、わが家の読書環境について書いてきました。もちろん、神話、昔話、マンガ以外に、ふつうの読み物もたくさんあります。図鑑や雑学的なものも多数あります。マンガも、最近の子どもたちがよく読んでいるようなものもあります。かなり幅広いカテゴリの本があります。

わが家では、「本が財産」です。本を最優先します。

現代人は、効率優先でないと、生きていけないかのごとく、社会全体が効率重視に傾いています。教育も、いかに効率よく学ぶか、という方向性がますます強くなっているようです。ITが、それを後押ししています。

もうお気づきだと思いますが、わが家では、効率優先からは逆行しています。書き写しも読書も、効率重視の観点からは、切り捨てるべき課題でしょう。「精進」などという古くさい言葉は、21世紀には忘れ去るべきでしょう。わが家は、あえて、そこへ進んでいます。

たぶん、社会の波に乗っている人たち、つまり、学校へ行っている人たちにとって、効率重視という大きな波からはずれることに、恐怖を抱いているのではないかと見えます。そうでありながら、「これでいいのだろうか?」と疑問を持っている人たちは、意外と多いようです。疑問を持つが、やめられない。

わが家は、効率重視から降りています。試験も受験も無関係。もっとも、子どもたちが望むなら、試験でも受験でも受ければよい。今のところ、わが家の子どもたちは、絶対イヤだと言っています。多くの親なら、「ダメダメ、絶対に受験しないとダメ」って言うでしょう。わが家では、その言葉を言いません。

わが家のような路線では、大企業の会社員と公務員になることは、難しいでしょう。でも、それだけです。ぎゃくに、選択肢は広がるでしょう。学校に行っている子たちは、「就職難」「就職氷河期」という言い方をして、怯えます。雇ってもらうだけが人生?そんなはずはないでしょう。世の中、かなり幅広い選択肢があります。学校へ行くことで、自ら選択肢を狭めてしまう結果になっているのでは?

もっとも、ホームスクーリングから、高卒検定→大学受験も可能です。どんな道も選べます。

効率重視で、何が得られますか?
そもそも、効率を重視するのは、効果を大きくしたいからでしょう?
効率を上げれば、効果が大きくなるのでしょうか?
あなたが望む効果とは、いったい何でしょう?

多くの人は、自分が何を望んでいるのかもよく分からないまま、効率に突き進んでいるのではないでしょうか?
だとしたら、その効率によって、何も得られない、という結果になりはしないでしょうか?

私の経験上も確信していますし、どんな先人たちの意見を見ても、効率によって効果を上げることはできません。効果を上げるために最も効率的な道は、最も非効率に見える「習慣」であり「精進」です。地道な行動の積み重ね。これが、最速で最短です。

「効率」とは、「無駄をそぎ落とすこと」ですね。そう、無駄をそぎ落として、「精進」に集中する。それが効率なのではないでしょうか。

わが家では、レンタルDVDもよく利用します。子どもたちは、いろんなジャンルを好みますが、意外に意外なのが、娘たちが梶原一輝の根性物を大好きなことです。「タイガーマスク」「巨人の星」「アタックナンバーワン」。長男はアクションものが好きですが、娘たちは根性物です。「根性」、死語ですね、今では。

仮面ライダーは今でも放送していますが、最近の仮面ライダーは、まるでゲームみたいですね。初期の仮面ライダーは、石ノ森章太郎イズムがむんむんでした。仮面ライダーは正義の味方ですが、その仮面ライダーを生みだしたのは、悪であるショッカーなのです。正義は、悪から生まれたがゆえに、その悪をとことん憎み、闘います。じつに、仮面ライダーが闘う相手は、悪というより、自分自身のアイデンティティなのです。石ノ森章太郎の「キカイダー」も同じ構造です。永井豪の「デビルマン」も同じです。

どこへ行くのかわからないまま全速力で駆け続ける。どこへ行くのか分からないから、ますます不安が大きくなる。だから、ますます速度を上げる。
よっこらしょっと、ひと休み。世界を見渡せば、激しく動いているようで、そうでもないようです。動いているように見えたのは、自分が動いていたからだったりして。

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