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ホームスクーリング実践記

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[033]タブレット

  

 

子どもたちの学習環境が、2013年を境に激変しています。意外と気がついていない人が多いかも。

一太郎をつくっている老舗のソフトウェア開発会社、ジャストシステムが、教育に参入です。「スマイルゼミ」といって、タブレット(小型パソコン)のみを使い、紙を使わないという画期的な通信教育を始めました。子どもに専用タブレットを提供し、タブレットでデジタル教材を配信し、問題を配信し、指導も行うというもの。いよいよ、そういう時代なのですね。

子どもたちは、デジタルデバイスを難なく使いこなしていきます。まさに、現代風の教育とも言えます。

すると、危機感をもったベネッセ。これまでは、添削をweb返却という選択肢がありましたが、多くの家庭では、子ども専用のパソコンはなく、親と共用なので、子どもが学習に使いにくいということもあり、2013年には中1だけを対象に、追加料金なしでタブレットを配布し、タブレットでオンライン授業や教材の一部を配信するというサービスを始めました。中1だけ(他の学年はなし)で、しかも内容がじつに中途半端なので、あわててジャストシステムへの対抗だと見て取れます。

他の通信添削や教育サービスも、タブレットへの参入が一気に始まりました。突然のタブレット戦争が生じたかのようです。

わが家では、2013年に、ちょうど長男が中1だったので、ベネッセの「チャレンジタブレット」をgetしました。

タブレットはパソコンと同じなので、インターネットを使い、何でもできてしまいます。子どもに渡すからには、セキュリティを考慮する必要があります。
ジャストシステムのタブレットは、勉強以外のことができない仕組みとなっているようです。ベネッセのタブレットは、親モードと子モードがあり、親モードでは何でもできるが、子モードでは親が設定した範囲内のことしかできないようになっています。セキュリティを親が選択できるわけです。

わが家では、長男のタブレットの子モードを「いっさい制限無し」にしてあります。だから、Web閲覧、メール、YouTube、SNS、ゲームなど、なんでもできてしまいます。勉強をサボって遊ぶということも可能です。わが家では、自己管理を求めます。誘惑について、自分でコントロールできるように求めます。もちろん、なかなかうまくできず、しょっちゅう誘惑に負けています。だからといって、親からの管理を受けていれば、いつまでたっても自己管理ができるようになりません。いくらこけてもOK。だから、前へ進めます。

ちなみに、ベネッセのタブレットについては、この記事が参考になるでしょう。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1402/05/news027.html
今はやりの「ビッグデータの活用」に通じるところがあるようです。

今後は、学校にもタブレットが急速に普及していくでしょう。もちろん、多大なメリットがあります。それをふまえた上で、私の懸念を少し。

タブレットの利点として、「オーダーメイド教育」があります。その子に合わせた教材や問題を配信するのです。問題を解いたら、その理解度に応じて、次の教材や問題が配信されます。今までの学校教育の十把一絡げ、全員一律教育が一気に改善しそうで、バラ色の未来が・・・かな?

私は、子どもたちに、問題を解いたあとは答え合わせを自分でさせています。間違えたところや、理解不充分なところは、どうすれば理解できるか、自らフィードバックし、考え、工夫するようにさせています。もちろん、子どもたちには、そんな高度なこと、簡単にはできません。だから、もたつきます。非効率ですね。オーダーメイド教育の圧倒的な効率にはかないません。でも、オーダーメイド教育は、子どもたちが「与えられるものに反応するだけ」にならないでしょうか?

京都大学総合博物館に、天才チンパンジーのアイちゃんが知能訓練をしているのと同じ装置があり、人間が体験できます。チンパンジーがボタンを押す速度、たいしたもんです。人間としてのプライドが、ちょっとムキになって挑戦をエスカレートさせたりもします。まさか、タブレットのオーダーメイド教育が、チンパンジーとの競争に勝つことを目指しているなんて、そんなブラックユーモアはないですよね。ま、それは、もうろくしかけた私の単なる錯覚ですね。

2014年から、ベネッセでは、小学生が、従来の「冊子+付録」コースと「タブレット」コースの選択ができるようになりました。長女と次女は、迷わず答えました。従来コースがよいと。わが家では、1人1台のパソコンを与えているので、タブレットにさほどの魅力を感じないようです。タブレットだと、毎月荷物が届くことがなくなります。それはダメなんだそうです。荷物を受け取り、冊子と付録を使っていくことが魅力なんだそうです。「冊子+付録」と「タブレット」のダブルコースもありますが、高い料金を払う理由を見出せません。

ちなみに、ジャストシステムとベネッセの選択もさせましたが、やはり子どもたちはタブレット(のみ)を却下しました。「勉強は手でしなきゃダメだよ」って、娘が言ったんですよ。

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