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ホームスクーリング実践記

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[038]英語の暗唱

  

 

英語は外国語ですから、最初はちんぷんかんぷんです。当たり前です。

たくさん聞けば自然と身につく、というのは、3歳までの話であって、3歳以降は、自然とは身につかないと、あちこちで見ました。経験的にも、そうです。日本で生まれた赤ちゃんは、苦労することなく、自然と日本語を話せるようになっていきますが、中学生で英語を習い始めると、とてもとても、自然に話せるようにはなりません。頭で理解したり、何らかのトレーニングが必要だというのです。学校の英語教育は、そのようなシステムですね。悪くないと思います。でも、中高大と、10年も英語を習って、何も話せないではないか、という批判もよく見かけます。

私が大学生の頃、京都市内でモルモン教の勧誘がさかんに行われていました。若い男性2人組が、自転車で近づいてきます。「あなたは、神を信じますか?」と、英語訛りの日本語で話しかけられます。これは、非常に有名な話でした。とうとう、私にも、その場が訪れました。

「アナタハ、カミヲ、シンジマースカ?」
キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!

私は、ものすごい(!)好奇心で、彼らについていきました。彼らは、マンションの一室で生活と布教を行っていました。彼らの部屋に入れてもらい、なごやかな雑談を日本語でしました。宗教の話はあまりなく、彼らが日本に来て感じたことやびっくりしたことなんかを話したと覚えています。彼らは銭湯が興味津々だと言っていました。私は、どのくらいで日本語を話せるようになったのかと聞きました。2カ月だそうです。それはないやろ、と思うのですが、彼らは、まったく日本語を知らない状態から2カ月で話せるようになって、すぐ日本に来たと言っていました。まったく、アリエナイザーです。

彼らは、私に「漢字を書けますか?」と聞いてきました。私はいくつか漢字を書いてみせると、「すごい!上手だ!どうやって漢字を覚えたのですか?」と感心していました。「漢字はとても難しいです。ひらがなは少し書けます」と、ひらがなを書いてくれましたが、2カ月で習得したとは信じられない書きぶりです。

どうやって、たった2カ月で日本語を習得できるのか?と、私はつっこんで聞きました。2カ月間、日本語しかない環境で日本語を勉強するということです。教師は日本人ではないようです。

最後に、モルモン教の聖典を買うように勧められ、あの分厚さで400円ならずいぶん安いなと思い、1冊買いましたが、その後、彼らに二度と会うことはなく、モルモン教とのご縁もなく、現在に至っています。

ただ「2カ月で日本語を話せるようになった」という事実は、今なお、大きな衝撃です。

基礎英語の5月号で行き詰まりつつあるのを感じた私は、ためしに本文ダイアログの暗唱を取り入れてみました。

大まかな会話の流れをホワイトボードに日本語で、元の文が分からないほど簡略化してストーリーを書き、1文ずつ、覚えていく。暗唱は、英語、古文、漢文などで、昔から定番のように行われてきた学習法ですが、非常に地道で、あまり効率的とは言えません。しかし、モルモン教の日本語学習を思い出すに、暗唱が最も効果的(効率的ではありません)のように思えます。暗唱は、あまり楽しい学習法ではないでしょう。即効性も期待できません。

はたして、わが家の子たちが、暗唱を受け入れるだろうか?

なるべく丁寧に、1文ずつを味わい、噛みしめるようにして、暗唱に取り組みました。5月号が終わってから、5月号の最初に戻って、やり直しです。放送では、1つのレッスンが2日間ですが、3日かけることにしました。1日目は、CDに沿って、単語、フレーズ、文法事項、10回読む練習。2日目は暗唱。3日目は文法事項の復習、読む練習、問題練習(テキストにある言い換えの練習)です。

杞憂でした。子どもたちは、暗唱を楽しんでいます。長男も長女も、慣れない英語にとまどいながらも、暗唱を苦にする様子はありません。何も見ずに言えるようになると、「うれしい」ようです。ホッと安心の父でした。

それにしても、わが家は、古典的なアナログ学習派ですね。学校教育のトレンドとは逆向きですね。

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