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ホームスクーリング実践記

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[045]同時通訳方式

  

 

大学入試センター試験の英語の問題の一部です。

Interest in portable audio really started to take off in the 1980s with the development of personal music players that allowed listeners to enjoy music through headphones while walking outside.

平易な英語ですが、長い文ですね。日本語と英語では文の構造がまるっきり違うため、中高生の多くは、英文の後ろから前に戻ってくるような訳し方をします。短い英文ならどうってことはありませんが、長い英文になると、平易なはずの英語が、複雑怪奇な英文と化してしまいます。

私は高校生の時、「SIM(同時通訳方式)」を初級、中級と受講しました。(通信講座)
http://www.tokyo-sim.com/index.php

ネイティブと同じように、英文を前から小刻みにして意味をとっていく練習です。日本語らしい訳に直すのは、そのあとです。上の英文なら、こんな風に区切れるでしょう。

Interest / in portable audio / really started / to take off / in the 1980s / with the development / of personal music players / that allowed / listeners / to enjoy music / through headphones / while walking outside.

日本語でいう「文節」の感覚に近いですね。この方式に慣れると、飛躍的に読解力と読解速度が向上します。SIM式とは言っていますが、英語が得意な日本人は、誰でもこのようにしているはずです。

区切るポイントですが、SVOCという文の成分と、句、節が目安です。句といえば、多くが前置詞で成り立っています。長男も長女も、「前置詞って何?」と尋ねられると、このように即答します。「後ろのグループを引き連れて、前にかかる」

英語は、SVOCを言っておいてから、句や節で後ろからあれこれ付け足す構造なので、いきなり流ちょうな日本語に訳そうとすると、うまくいきません。SIM式の区切りは、けっきょく、SVOCや前置詞がわかっていなければ区切りようがありません。

英語にあって日本語にない冠詞も重要ですね。aとtheの違い、単数と複数の違い、数えられる名詞と数えられない名詞の違い。数にこだわる英語は論理的ですね。

対する日本語は、数の概念はアバウトです。しかし、「あなたと私の人間関係」にはめちゃくちゃこだわります。一人称として、「私、俺、僕、自分、あたし、あたい、拙者、朕、余、わし、わい、わて、先生、お父さん、お母さん、兄ちゃん、姉ちゃん・・・」たぶん、数限りなくあります。英語なら、Iだけです。相手との関係は問題ではなく、私は私。いいか悪いかではなく、こだわるポイントが、まるで違うのです。

だいたいこんな感じで、わが家では、英語の文法に取り組んでいます。日本語と英語の違い、しかも、英語として成り立つに不可欠な点。ここに集中しています。

最重要な5文型の判別は、be動詞と一般動詞の区別によります。SVOC以外は、後ろから修飾する前置詞句をおさえる。疑問詞の論理性と、数の概念に注意。関係代名詞がでてきても、前置詞句の概念を援用すれば理解できるでしょう。

現在、基礎英語を、予習、復習、暗唱、書き取り、文法という進め方をしています。中学生が定期試験等で取り組むような「試験問題」には踏み込んでいません。それが必要であるかどうか、もう少し後に検討します。今のところ、暗唱+書き取り+文法で効果的に英語が進んでいるように見えます。

もちろん、完璧な英語力などというにはほど遠いですが。わが家の英語学習は、試験のためではなく、世界で自分の人生を生きるためです。その意味で、紆余曲折の後にたどりついた、このきわめてオーソドックスな、古典的アナログ学習法で進めています。長男も長女も、英語学習が苦にならないようです。というか、むしろ楽しそうなくらいです。

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