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ホームスクーリング実践記

ホームスクーリング実践記

[046]体験

  

 

ホームスクーリングの如何ともしがたい弱点は、副教科です。主要5科目は、「教えない学習法」と「多様で多彩な教材、書籍」でやっていけます。副教科は、そうはいきません。音楽、体育、美術(図工)、書道、技術、家庭科は、体験をベースとしています。

技術、家庭科は、ふつうにホームスクーリング環境でもまあやっていけます。私が、若い頃バイクを乗り回し、自分で分解修理もしていた関係上、工具類はたくさんあります。今住んでいる家を私が自力で全面改築したので、大工道具、電動工具類もたくさんあります。長男のパソコンは長男が組み立てています。子どもたちは(娘たちも)、工作や木工が大好きです。娘たちは、料理やおやつ作りを毎日のようにしています。裁縫もしばしばしています。

美術や書道の道具は与えていますが、教えない学習法が適切とは思えません。娘たちは、絵を描くことが好きで、マンガが多いですが、スケッチのまねごともしています。イラストやマンガの描き方というような本も買って練習しています。長男は、絵を描くことが好きではなく、まったく描こうとしません。学校に行っていれば、イヤでも何でも、ときおり絵を描きます。2カ月前から、毎日、勉強の一環として、自分の手をスケッチするようにしています。だんだん、描く絵が変わってきました。

音楽と体育は、困難ですね。楽器類はできる限り与えていますが、音楽も体育も、ある程度人数がいないとやりにくいし、マットや跳び箱を経験させることはできません。陸上競技も球技も難しい。合唱や合奏も難しい。水泳も、難しい。家族でプールへ行けばいいのだけど、なかなか機会をつくれず、今のところ、わが家の子たちは、水泳を経験していません。

学校へ行っていれば、親がどうであろうとこうであろうと、自動的に経験できることが、ホームスクーリングでは、きわめて困難です。

運動会、文化祭、球技大会、合唱コンクール、始業式、終業式、入学式、卒業式、朝礼、遠足、修学旅行といった学校行事も、経験が困難または不可能です。ただ、学校行事は、日本の学校ではごくふつうであっても、世界的にはふつうではないようです。日本以外の学校教育では、さほど経験しないことです。そうしてみると、必須の経験でもなさそうですが。学校行事の経験を大事だと考えるなら、ホームスクーリングは選択しない方がいいです。学校へ行くべきです。

学校で経験できる事項をパターン思考すると、3通りに分けられそうです。

1.ホームスクーリングでも似た経験が容易なもの
2.ホームスクーリングでは困難だが、経験した方がよいもの
3.ホームスクーリングでは困難だが、経験しなくてもよさそうなもの

これらの分類は主観に基づくので、ご家庭によって、判断が大きく異なるでしょう。

わが家の場合、

1.技術、家庭科
2.音楽、体育、美術、書道
3.学校行事全般(運動会、文化祭、式典、朝礼、遠足など)

子どもたちは、経験は大好きです。でも、学校のあり方(とくに学校行事、クラス、班)に違和感をもっています。学校に行っていれば何とも感じないかも知れませんが、外から見ると、変に見えるようです。子どもたちは、とくに学校を嫌っているようには見えません。でも、学校のあり方は受け入れがたいようです。

運動会や遠足のようなものでも、学校以外の場なら、OKのようです。

「学校のあり方」は、日本人が言うところの「社会性」に通じるようです。日本人が言うところの「社会性」は、たぶん日本国内だけでしか通じそうになく、ある意味日本の美徳でもあり、ある意味、日本の弱点でもあり、グローバル化の中では今後通用しそうにない(そして少なからぬ人がそう感じている)、でも、それをやめられない、そんな感じのものです。

子どもたちは、学校らしくない場での経験を望んでいます。そのような機会を、どう作ってやれるか。親だけでは無理ですね。わが家では、そこにこそ、「社会性」を見出そうとするのですが、多くの日本人が考える「社会性」とは一致しない「社会性」なのです。

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