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どたんば哲学

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[055]デッドライン

  

 

2010年1月から始めた個人輸出、2010年7月から始めた個人輸入。
8月から出勤日を減らし、給料も減少。12月末には退職するので、ここがデッドライン。
来年からは、独立して生計を立てるべし。さもなくば、破綻。

2010年秋の時点で、めどは立っていない。まったく見込みがないわけでもないが。

デッドラインが近づいている。

私たちは、8月から9月にかけて、輸入の仕入れを大胆におこなった。1点あたり1万円以上の利益を見込める商品が前提なので、1点あたりの仕入額はそれなりのものとなる。1点で10万円かけて仕入れた商品もある。予定の価格ですぐに売れれば万々歳なのだが、そうは問屋が卸さない。

少しずつ売れるものもあったが、2ヶ月も3ヶ月も在庫を抱えてしまったものもある。

この原因は、サーチが不足していることに尽きる。そして、いきなり高額の仕入れをしたのもまずい。すぐに売れなかったら、在庫を抱えてしまい、次の仕入れができなくなってしまう。最初は低価格の仕入れから始めるべきだろう。そうすれば、思い切った仕入れや出品ができ、失敗してもリスクが小さく、経験値を蓄積していける。

わかっていながら、なぜいきなり高額の商品に手をつけたか。

生活資金が必要だからである。輸入を始めると同時に、毎月20万円以上稼がないといけなかった。すると、1万円利益のあるものを毎月20点売らないといけない。いや、これではダメだ。利益が全部生活費で消えてしまう。毎月50万円程度稼がないといけない。でないと、ビジネスの軌道に乗せられない。デッドラインは12月。1月以降は、月々50万円の利益では足りない。100万円程度の利益がないと、生活費+回転資金が足りなくなる。

とりあえず、5万の利益を目指す、などというのんきなことを言っていられない。

いきなり毎月50万円必須である。

じっくり取り組むとか、ぼちぼちやっていくとか、試行錯誤するとか、そんな余裕はない。即、成功が必要である。

なのに、秋になっても、その金額にはるかに届かない。

計算上は、夏前にわが家の家計は破綻しているはずだった。どうしてかわからないが、不思議なことに、今もなお、破綻せずに生きていられる。どういうふうにお金がまわったのか、不思議でしょうがない。夏以降も、目標額にはるか届かないのに、まだ破綻していない。

生涯のうちに、どたんばの大ピンチを迎える人も少なくないだろう。でも、よく聞く話だが、ぎりぎりのどたんばになって、なんらかの奇跡的なできごとが起きて、回復していくことが多い。どたんばで、弱気にならず、すべきことに集中し、攻めの姿勢を貫くと、どんなピンチでも破綻することはない。これは不思議なことだ。どたんばで弱気になると、ダメだ。奇跡は起きない。

わが家が破綻せずに続いていること自体、奇跡だった。

でも、わが家に悲壮感はない。毎日、家族が明るく楽しく暮らしていた。子どもたちにひもじい思いをさせることもない。誕生日のプレゼントもふつうに買ってやれた。

刻一刻と、デッドラインが近づいてくる。

輸入の有料会員は、シークレットSNSに参加できる。そこで、輸出の情報を見た。私たちが見たことのない方法だった。ぜひ、試してみたい。

輸出の先生の教材を購入した。こんなやり方があったのか!!と、目からうろこ、落ちまくり。

輸入の先生は、データ第一主義で、輸出の先生は、人のつながり第一主義だ。先生の性格の差というわけでもない。

輸入は多くの人が取り組んでいるので、売ってみないとわからないという商品はめったにない。売ってみる前から、いくらで売れるか、だいたい答えが見えている。この答えを見ずに仕入れてもうまくいかない。

輸出は、まだ誰も売ったことのない商品があまりに多いし、日本の商品を欲しくても手に入れることができない外国人も無限大にいる。人のつながりが最も効率よい。この感覚は、私の拙い経験からも理解できる。

外国人は、とにかくつながりを作りやすい。日本人相手につながりを作るより、外国人相手の方が、格段にやりやすい。とうぜん、ビジネスの仕方も変わってくるだろう。

12月、アメリカ人が、$9のおもちゃを買ってくれた。「12月17日までに届くように送って欲しい」という注意書きを見落として、普通にSAL便で発送してしまった。クリスマスプレゼントなのだろうか。SAL便だと、いつ届くかわからない。

私は、すぐにメッセージを送った。

「お買い上げいただき、ありがとうございます。お客様の大切なご伝言を見落とし、SAL便にて発送してしまいました。お客様御要望の到着日が確約できません。弊社のミスでございます。誠に申し訳ありません。同じ商品はございませんが、かわりに、添付の写真から、商品を3点選んでください。EMSにて発送いたします。前回の商品が届きましても、お詫びの印として、そのままお受け取りいただけるとありがたく存じます」

「オー、気をつかわせてすまないね。息子に写真を見せたら、大喜びで飛び上がっていたよ。これとこれとこれ、頼めるかな。悪いね」

すぐに、EMS(特急便)で発送した。わが家は赤字である。でも、信頼を優先した。

2日後、そのお客様が、$30から$60の商品をあわせて$240まとめて買ってくれた。さらに、再送分の商品代金や送料を上乗せして支払ってくれた。こちらのミスであるのに。

どうか、お客様にとって、幸せなクリスマスでありますように。おもちゃをサービスで同梱した。

このできごとは、わが家にとっても、あたたかいクリスマスプレゼントだった。

そして、デッドラインの足音が大きく響いてきた。

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