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どたんば哲学

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[059]とてつもなく大きな問題

  

 

2011年3月、独立生計をたてるべく輸出入でがんばっているのになかなか成果が伴わない理由はマインドにありと考えた。

『ドクターモルツの自分を変えるイメージプログラム』をやってみると、私たちが抱えていた致命的なマインドの問題が浮き彫りとなった。
「お金を稼ぐのは悪いこと」「成功するのは怖い」
このマインドでいくらビジネスをしても、うまくいくはずがない。
プログラムのトレーニングで、このマインドは書き換えることができた。

じゃあ、もう障害はないはず。

とはならず、今まで私たちが見ないことにしてきたもっと大きな問題が、クローズアップされてしまった。

2009年秋、地域が加速度的に衰退していく中にあって、生活の困難を感じ、副業を考えた。輸出を始めた。なんとかかんとか、目途がつきかけていた。
2010年6月、副業では間に合わないと気づいた。独立生計を立てるべく、輸入を始めた。
2010年12月、会社を退職した。輸入しかできることがない。全力を注いで、サーチ、仕入れをした。
2010年3月、マインドの問題を解決した。

だんだん、問題が深く、大きくなっていっている。解決できそうになると、さらに大きな問題に進んでしまう。

そもそも、最初に副業を必要としたきっかけは、地域が垂直落下のように衰退しているからであり、身のまわりから仕事が消え、生活の場が消え、地域そのものが消える方向へ進んでいるからだった。この原因は、世界の構造の変化にあり、日本の政治単独の問題ではなく、リーマンショックなど景気の動向によるものでもない。

はっきりいうと、日本の田舎は価値を喪失しているのだ。日本の田舎があってもなくても、誰も何も困らない。都市の食糧は、世界の田舎が作っている。企業の労働力は、世界の田舎が提供している。日本の田舎がなくなっても、自然はそのままだ。日本の田舎が提供できる価値がない。だから、田舎にお金がまわらない。今の世の中、お金がまわらなければ、消えるしかない。

田舎のみならず、日本の国そのものが、価値を低下させつつある。世界に対して提供できる価値が、少なくなりつつある。今後、日本の企業は、海外移転が相次ぐことは避けられない。日本国内でしか動けない人材よりは、外国人を含めてインターナショナルな人材を採用したがる。学校教育しか知らない若者は、余剰となる。農業も製造業も、日本でしかできないものは少なく、たいがいは他国でもそれなりにできる。

日本のUSP(Unique Selling Proposition = 独自の強み)が少なくなっている。今や、私たちが手にする商品のほとんどは海外で作られている。Made in Japan は、すでに実体を喪失している。私が海外に販売している「日本製品」のほとんどは海外製だ。

農業もしかり。国産の野菜といえど、何が国産なのだ? 種、肥料、農薬は、海外製か、少なくともその原料は海外から来ている。機械もそうだ。原料は海外から来ている。燃料もそうだ。「国産」の意味は、地面と、水と、労働力だ。地面と労働力は、国産はべらぼうに高い。海外製と競争できるポイントが見あたらない。日本でできることは、おおむね、海外でもできる。

わが家がかかえる経済的な問題は、じつは、地球規模の問題なのだ。田舎の地域活性を狭い視野でいくら考えても、らちがあかない。世界の中で考えないと、問題の所在もわからないし、解決策も見えない。

かといって、都市へ脱出しても、根本解決にはならない。問題を少々先送りにするだけだ。とくに、未来が長い子どもたちに対して、問題の先送りは犯罪的だ(と、私は思う)。少子高齢化、社会保障の増大など、じつはたいした問題ではない。国の借金を増やすことは子や孫へツケを回すことになるという議論もあるが、どうでもいいほど小さな問題だ。

最も大きな問題は、いかにして価値を生み出すか、だ。

現在の問題は、価値を生み出せなくなってきたことから生じている。田舎の問題も、日本の問題も、その一点に尽きる。私たちが新たな価値を生み出せるなら、少子高齢化、社会保障、国の借金など、いかようにもなるだろう。価値を生み出そうとしないまま、価値の喪失から生じる問題を考えていても、ドツボにはまるだけだ。

2009年、副業を考え始めたときから、わかっていたはずだ。

わが家の家計だけどうにかしても、問題解決にならないことを。

そもそも、地域が消滅したら、わが家が独立生計を立てられたとしても、山の上の一軒家になってしまう。その手前、消滅に向かう過程で、地域のいろんなことが行き詰まり、機能を停止していく。すでに、現状はそうなっている。行政の力も低下し、地域の維持が困難となっている。

わが家の家計の問題を解決したとしても、家の中の話。家の外の問題は、なんら解決されない。家の外が壊れていけば、家の中がどうなろうと、砂上の楼閣である。

大きな考え、大きな解決が必要だ。それも、けた外れに大きな。非常識なほど大きな。他人に言えないほど大きな。

少なくとも、地域が世界に向けて大きな価値を創造し、人口も経済も成長し、行政を頼らなくてもやっていけるような未来。童仙房のように山の上の小さな地域でも、そのような未来を実現することは、お金に換算したら、数十億? またはそれ以上?

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