世界を救うというミッションをもって、今、目の前にフォーカスする

モモナナじぇーぴー

メイン
どたんば哲学

どたんば哲学

[068]引き寄せの法則の原点

  

 

5月には150万円を引き寄せようと、イメージを繰り返した。これだけあれば、経済危機を乗り越えられる。
これで成功すれば、打ち出の小槌のようにお金を増やすことができ、世界のために働くことができる。

しかし、5月30日夜の時点で、まったくお金は入っていなかった。私たちは、『ザ・シークレット』で紹介されているワトルズの著作に注目していた。ワトルズは、100年前に引き寄せの法則を見出したが、それ以後、封印されたに等しい状態で、最近になってロンダ・バーンが見出し、『ザ・シークレット』で広めたのだ。

ワトルズの代表作は、引き寄せの法則の原点でもある『金持ちになるための科学』。すばらしい著作だが、じつは、ワトルズが引き寄せの法則を小説にした作品があり、私たちは、ここから学べることが多いと感じていたのだ。この著作は、邦訳はない。

////////////////////////////////////////////////////////////////

"As a Grain of Mustard Seed"

Nellieという若い娘、銀行に勤めていた。恋人のGaylorが事業で緊急に1億円(原文では$10000。ただし100年前)資金繰りがつかなくなった。明日には入金があるのだが、支払が1日早いため、倒産してしまう。そこでNellie は、1日だけなので、銀行の金庫からこっそり1億円を取り出して渡した。Gaylorはそのままドロン。

Nellieはオーナーの銀行家に正直に話した。銀行家は言った。「わかった。1年待ってやる。1年後、全額が金庫に戻っていれば、罪は問わない。しかし、少しでも足りないなら、20年、ブタ箱に入れ」

ちょうどその日、兄のBillyが大学を卒業して帰ってきた。妹の事件を聞き、母をまじえて話し合う。ふつうに稼げる金額ではない。しかし、家族で力を合わせて1億円を調達しなければならない。どうするか。期限は来年4月10日。

母は、引き寄せの法則を研究し、実践中であった。これで行こうと、決まった。

Billyは、ふつうの仕事を度外視。自分のスキルでなにができるか考えた。劇のシナリオを書けると思うが、自信がない。母は言う。「成功のためには自信こそ大切。あなたはやれる」

Billyは、こっそり新聞広告を出した。「F.G.さん、4月10日までに全額を戻してください。あなただけが彼女を救えます。W.S.」

Billyは書き始めるが、筆が進まない。母は言う。「成功のためには、心の安定が大切。できないときに無理すればろくな作品にならない。構想を温める時期だ」

しばらくすると、Billyは一気に書き始めた。すばらしい作品ができあがった。劇団へ持ち込むと、高く評価された。

Nellieに、資産家から求婚があった。母は言った。「他に良さそうな道があっても、気が進まないなら迷うな。もし、新しい道が見えたなら、自分のベストな判断が告げる。失敗は、横にそれることである」。その求婚は、危機を救うことができるのに、見送った。

半年後の9月。Nellieは、マインドトレーニングをしていた。自分を裏切ったGaylorに対する心だ。憎しみは失敗につながる。「許す」もダメ。「Gaylorを良い人だ」と信じる。自分に言い聞かせた。一生懸命だった。やがて、心が吹っ切れ、心底、Gaylorを良い人だと思えた。

いっぽう、Gylorは、大金を得て、遊びほうけていた。ちょうどその時、故紙の中にBillyの新聞広告を見た。青くなった。正気に戻った。自分のために、Nellieが大変なことになっている。Gaylorは、鉱山へ行って働き始めた。

Billyは、シナリオを劇団に売った。支配人はいたく感激していた。大ヒットの予感。演じる予定の数人の女優をBillyに紹介した。その中の一人、Jayneは、引き寄せの法則を知っていた。このシナリオをとても気に入った。

Billyは仕事を通じてJayneと恋仲になった。劇は好評だったが、4月までにどうがんばっても2500万円しか得られない。しかし、Jayneが危機をシェアしてくれた。Jayneが自分のギャラ2500万円を提供すると申し出た。結婚を約束する。これで5000万円。

かたや、鉱山で働くGaylor。ある晩、瀕死の男が転がり込んできた。Gylorにメモを渡し、ここに記された1億円をとってきて、半分を妻に渡してくれたら、あと半分は差し上げるとのこと。男はそのまま死んだ。Gaylorはメモに従ってインディアンを訪ね、2人で隠し場所へ向かった。怖ろしいほどの難所の連続だったが、1週間の行程を切り抜け、1億円を手にした。が、インディアンは足を骨折。このままでは帰れない。インディアンは、銃で自殺。Gylor1人で帰ってきた。鉱山のキャンプへ戻ると、気を失った。気付くと、1億円がない。4月4日だった。

さて、Billy。あと5000万円をどうするか。母は、言う。「選択肢は宇宙が示してくれる。借金と先送りと情に訴えることは絶対ダメ。成功しない」

あと1日。4月9日の夜、銀行家がBillyたちを訪ねてきた。銀行家は、母に結婚を迫った。結婚を受け入れれば、問題は消えてなくなる。銀行家は、信念を持つ母に惹かれている。母は、お金第一の銀行家を嫌う。この妥協は命取りになると、母は、拒否。決断だった。銀行家は帰る。

ここが、クライマックス。母は、ものすごい後悔と恐怖に襲われる。判断を誤ったのではないか。そのために娘が20年間刑務所に入ることになったらどうしよう。すさまじい苦しみ。2時間かけて、信念を口にし続けた。恐怖が吹っ切れた。

深夜、家族会議。最終日の明日、どうするか。必ず、必要なものはもたらされる。でも、今なお見えない。14時、Billyが銀行へ5000万円を持っていく。できることはそれだけだ。

そして、最終日の14時が来た。Billyは予定通りの行動をとった。銀行へ行くと、口論が聞こえる。部屋の中で、Gylorと銀行家が言い争っている。Gylorは5000万円をもってきた。これでは足りないが、悪いのは自分である、自分が刑務所へ行くと。銀行家は、Nellieを刑務所へ送るのだと言い張る。

Billy登場。銀行家は、母と結婚するため、今回の事件を利用したのだ。1億円が銀行家へ渡され、事件は解決。銀行家、悔しがる。

Billyは、逃げようとするGaylorをつかまえ、家に連れて行く。家族は、Gylorを憎んでいない。Gylorはことの顛末を話した。キャンプに戻った後、同僚が1億円を盗んだことに気づき、取り戻した。約束どおり、死んだ男の妻に5000万円を届け、そのままボロボロになりながら銀行へやってきたのだった。
Nellieは、Gaylorを愛している。

事件が解決しただけではない。BillyにもNellieにも、最高のパートナーがやってきた。

////////////////////////////////////////////////////////////////

5月30日の夜、私たちは150万円を引き寄せできていない。ワトルズの小説と同じパターンだ。信じることにした。5月31日、国保、国民年金、自動車税の支払いが期限だ。かなりの金額だ。小説と同様に、支払に行く行動を予定した。

そして、5月31日、まったくお金はめぐってこなかった。支払い不能である。しかし、国民として義務を果たさねばならない。銀行とクレジットカードで借金をした。

なぜ、引き寄せの法則が働かなかったか。

反省会議である。小説と私たちは、どこが違ったか。何が足りなかったか。

前へ前へ  TOPTOP  次へ次へ