世界を救うというミッションをもって、今、目の前にフォーカスする

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どたんば哲学

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[073]ミッション

  

 

成功すれば、必ず地雷を踏む。それは避けられないと、神田昌典さんは言う。

自分が生きるのに必要なレベルを超えて稼ぐことに成功する人には、2通りある。

(1)お金が大好き
(2)多くの人を幸せにしたい

ビジネスでの成功とは、お金をたくさん稼ぐことだ。ビジネスにおいて、お金を稼がないという成功はあり得ない。だから、(1)は正しい。(1)を忘れて(2)に走るのは、ビジネスではない。慈善事業だ。

しかし、偉大な成功者たちは、(2)を強調する。残念ながら、日本には、偉大な成功者は数少ない。アメリカには大勢いる。アメリカには「貢献」という概念があるので、いくら稼いでも罪悪感がない。つまり、稼いで貢献するという考え方が普通になっている。日本では、貢献という概念が弱い。だから、自分が突出して稼ぐことを控えるのが善で、稼ぐのは金の亡者だ、という感覚になってしまうと、ある本で見た。

真実をついている。

国の経済が右肩上がりで成長している時代は、みんなが稼げるので、それでよかった。が、経済が縮小していく流れにあっては、「みんなと同じ」だと、みんなが稼げなくなっていく。稼ぐ人をパッシングする。これでは、社会が持たない。とくに田舎はそうだ。

2011年3月11日、全ての日本人が忘れられない、大津波が来た。その中で、対照的なできごとがあったことをとりあげたい。当事者たち、関係者たちにとっては、触れたくない話かも知れない。でも、私たちが、ここから学べることは、あまりに貴重だ。犠牲になられた方々に深く哀悼の意をささげるとともに、私たちが、より良い未来を創る覚悟をささげさせていただきたい。

全校児童108人のうち74人が犠牲となった宮城県の大川小学校では、皆が校庭に集まって避難の相談をしている間に、津波にのみ込まれた。

岩手県釜石市立の14の小中学校全校は、校内にいた3000人が全員無事だった。釜石市には、独自の防災教育があった。群馬大学の片田敏孝教授の教えである。
1. 想定を信じるな。
2. その状況下で最善の避難行動をとること。
3. 率先避難者たれ。

過去の常識を捨て去り、今、目の前にフォーカスする。そして、みんなで一緒に逃げるのではなく、他人をほっておいてでもまず自分の命を全力で守る。「必死で逃げる姿」こそが、周囲への最大の警告になるからだ。当日、子どもたちは、このように行動した。大きな子が一目散に逃げたことで、小さな子が、それを目標に逃げた。結果、全員無事だった。

私たち、日本人は、この感覚が欠落している。自分だけ先に逃げることは卑怯だと勘違いしている。そして、みなが逃げ遅れる。みんないっしょだから、なんとかなるだろうと、甘い考えをもってしまう。

大川小学校を責めるつもりはない。日本人全体が、おなじようなものだ。

災害だけではない。田舎の衰退、消滅においても、国の衰退においても、教育の低迷においても、危機においてとりわけ必要なことは、「みんな一緒にお手々つないで」ではない。誰でもいいから、他人をほっておいて、一目散に新しいことに挑戦し、道を拓くことだ。誰かが道を拓くことに成功すれば、多くの人が後に続ける。誰も道を拓かないなら、皆が滅びる。

ビジネスは、自分の成功であって、それが多くの人の幸せにつながるものであるべきだ。

そしてそれは、理にかなっている。

ビジネスは、お客様に対して価値を提供する。だったら、自分の成功だけを目標にしていては、お客さんに対しての価値を置き去りにしてしまうし、ビジネスの協力者である家族や従業員さえも置き去りにしてしまう。それが地雷となる。

ひたすら成功を目指して突き進むとき、大きなミッションを持っているべきだ。大きなミッションがあればこそ、ビジネスは天井なしに成長する。地雷も生じない。地雷があってからミッションに気づくなら、始めからミッションを持っていればよい。

ミッションとは何か。

家族のため、会社のため、地域のためは、地雷を踏んでしまう。なぜなら、世界と切り離したところに家族や会社や地域があると考えることは非現実的で、現実社会の活動において、歪みを生じてしまうからだ。

どんなに大きな成功をしても、それは、世界を救うためにある。これこそ、究極の成功法則であって、失敗も地雷も生じない。たしかに、偉大な成功者たちは、異口同音にそう語る。

私は、世界を救うために、輸出入に取り組んでいたか。私の家族だけを考えていたのではないか。

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