「引き寄せの法則」の原点を読み解く

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ウォレス・D・ワトルズ

ウォレス・D・ワトルズ

[007]「科学的に」金持ちになる

  

 

ワトルズさんの超代表作である "The Science of Getting Rich" についてお話ししていきます。この本は、邦訳も多いです。ebook、CDを含めると、10冊あります。

その中で、ebookをもとに、話を進めていきます。引用は、このebookからとなります。 「金持ちになるための科学」無料レポート(PDF)

序文は、このように始まります。

本書は、哲学的な書物ではなく、実用書です。理論に関する論文ではなく、実用的なマニュアルです。本書は、お金に対して最も差し迫った必要性を感じている人、言い換えれば、まずは金銭的な豊かさを得ることに優先順位を置き、金銭的自由を手に入れてから、心の豊かさを磨くことに着手しようと思っている人たちのために書かれています。

「読み物」ではなく、「行動」するために書かれた書であることが、強調されます。

実際のところ、現代でも、ビジネス書や成功法則を次から次へと読むばかりで行動に移さない人は、意外と多いようです。読んだだけで、満足してしまう。すぐれたことが書かれていると、なおさらです。

それでは、意味がない。

引き寄せの法則というのは、イメージしたことが現実になっていくという原理です。何もしなくても、願いがかなう。まるで、魔法です。果報は寝て待て。あくせく働くのはばからしい。ただ思うだけでいいのだ。・・・なんか、変ですよね。そんなわけはない。人生、そんなに甘くはないはず。

かといって、一生懸命努力を続けたからと言って、皆が成功するわけでもない。じゃあ、それは、能力がないとか、運がないとか、環境に恵まれないとか理由を見つけてあきらめる? うーん、それは敗者の言い分じゃないか。

努力は尊いはずです。問題は、努力の方向、努力の形なのではないだろうか。

引き寄せの法則が、子どもじみた、安易な捉え方をされるケースをしばしば見かけますが、私は違和感を覚えます。

引き寄せの法則、プラス思考(ポジティブ・シンキング)は、アメリカでも大ブームです。そのいっぽう、安易にそれらが語られることへの違和感も大きいようで、「アンチ・ポジティブ・シンキング」なる言葉もあります。

引き寄せの法則の元祖であるワトルズさんは、どう語っているでしょうか。序文にこうあります。

本書の読者は、信念を貫くということを学ぶでしょう。マルコーニやエジソンは電気の法則にかかわることで信念を貫きました。同じように本書の読者は信念に沿って行動することによって、恐れや戸惑いを感じることもなく信念についての事実を証明することでしょう。

本書の読者が学ぶのは、「安易な楽観」ではなく、「信念」です。「信念」は、成功法則をとく人たちが、ほぼ異口同音に言う言葉です。信念をもつには努力が必要ですが、努力は信念ではありません。

エジソンが例に出ていますが、電球を発明したときのエジソンの話は有名です。電球を発明するまでに1万回近く「失敗」しました。新聞記者が「もし1万回以上やっても成功していなかったら、今はどうしていると思いますか?」と尋ねると、エジソンの答えは、「今も研究室で実験をつづけています」。

これはもう、努力を超えた、信念というか、執念というか、鬼気迫るものがあります。

成功するのに、能力も環境も資金も関係ない。信念だ。と、成功者たちは語ります。

ところで、信念とは、強く信じ続けることです。信じるって、何を? 神や仏を信じる? それはそれでいいでしょうが、成功とは、与えられるものではなく、自分で成し遂げねばなりません。信じるのは、自分に起きるに違いない成功です。自分を信じることは、難しくて厳しいことです。

たぶん、信じることの困難を超えるために、「科学」という言葉を使ったのではないかと思います。序文に続きます。

これと全く同じことをすれば、間違いなくお金持ちになります。ここで扱う科学はまぎれもなく適正な科学ですから、失敗はありえません。しかし、信念に関する哲学理論を調べたい人や論理的根拠を確かめたい人のために、ここに、権威ある言葉をご紹介します。

序文は短いですが、この著作を通じて、最も信念の大切さが強調される部分です。私が所有する10冊の邦訳のうち、3冊は、序文を割愛しています。序文に書かれていることの重さをかみしめるに、少々残念ではあります。

引き寄せの法則には、信念が重要です。今回の記事は、それをお伝えして終わりにします。

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