「引き寄せの法則」の原点を読み解く

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ウォレス・D・ワトルズ

ウォレス・D・ワトルズ

[010]引き寄せの法則の原型

  

 

日本でもかなりブームとなった「引き寄せの法則」。

つまり、人間が心に強く具体的にイメージしたことがらは、現実のものとなるという原理です。『ザ・シークレット』で大ブレイクしましたが、大きな成功を手にした方々は、ほぼすべてがこの法則を使っています。

この法則が、人間に「法則」として理解されるようになったのは、『ザ・シークレット』より100年前、まさにこのワトルズさんの"The Science of Getting Rich"によってです。

この著作が、引き寄せの法則の原型だと言っていいと思いますが、じつは、とても正確に、深く引き寄せの法則が述べられており、この著作が引き寄せの法則の全てであり、ワトルズさん以後、多くの方が引き寄せの法則に言及されているものの、ワトルズさんの著作を出るものではないと、私は思っています。

ワトルズさんはこう言います。

思考は、無形の物質から実際の富をこの世に作り出すことのできる唯一のパワーです。万物の生みの親である無形の元物質は、思考する物質であり、この物質において形成された思考の形が、現実の形となってこの世に現れるのです。 元物質世界に(イメージとして)焼き付けられた思考は全て、例外なく、現実化されます。

しかし、ここに、一定の条件があります。

知性を有する物質は、あなたのために必要なモノを供給してくれるでしょう。しかし、他の誰かから奪ってきたものをあなたに与えるわけではありません。
競争という概念を捨てなければなりません。すでに創造されたものをめぐって、競うのではなく、創造していくのです。

これに反して、競争によって金持ちになった人たちは、長続きしないとのことです。

そして、創造のイメージで富を引き寄せるプロセスに必要なのは、「感謝」とのことです。ちょっと宗教的になってきましたが、大きな成功をおさめた方々は、ほぼ異口同音に「感謝」「愛」の偉大なパワーについて語っています。

ビジネスというものが、価値を提供し、対価を得るものであると考えるなら、「感謝」が有効であることは、そう不思議なことではありません。

そして、怒り、妬みは成功を遠ざけます。政治や社会への不満もマイナスです。

財閥や様々な企業の大事業主の悪事や欠点について考えたり、話したりして、時間を無駄に費やしてはいけません。世界に、様々な会社や企業連合ができたお陰で、あなたがお金持ちになるためのチャンスが生まれたのです。大企業や企業連合のお陰で、あなたはお金持ちになれるのです。
腐敗した政治家に対して激怒してはいけません。もし政治家がいなかったら、われわれは政治的混乱に陥っていたはずです。そうなれば、あなたが金持ちになれるチャンスも大幅に減少していたはずです。

ここで、気をつけなければいけないのは、欲しいものと逆のものについて、考えがちであることです。

「お金が欲しい」と思っていても、「どうせ無理だ」とか、「お金が入ったら心配が増える」とか思ってしまいます。

欲しいモノとは逆のものについて考える人は、欲しいものを手に入れられません。病気について調べ、病気のことを考える人は、健康な身体を手に入れられません。罪について調べ、罪について考える人は、高潔な心を手に入れられません。貧困について調べ、貧困のことを考えた人が、金持ちになった例はこれまでありません。

では、恵まれない人たちを無視すればいいのかというと、そうではなく、自分が成功することで、他の人たちが後を追ってこれるように道を拓くのだとのことです。

様々な人が、引き寄せの法則を語るとき、怒り、妬みがダメだ、感謝の気持ちが必要だ、というあたりはだいたい語られますが、「競争でなく、創造マインドが必要だ」「欲しいものと逆のものを考えがちで、そうなると引き寄せはうまくいかない」というあたりは見過ごされることも少なくありません。

ところで、私自身、いままで知らず知らずに引き寄せの法則をずいぶん活用して生きてきたことに今さらながら気づくのですが、巷で言われる引き寄せの法則の多くに、多大な違和感を覚えずにいられません。

そのわけは、ワトルズさんの著作に明確に見られます。「引き寄せの法則」とは、引き寄せの法則のうちのわずか半分しか語っていないのです。ワトルズさんが、はっきり書いているのに、後の世の人たちが、故意にかどうか、あまり触れていません。

それは、何でしょう? 次回に。

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