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ウォレス・D・ワトルズ
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ウォレス・D・ワトルズ[011]引き寄せは、押し寄せ「引き寄せの法則」に対して、とんでもない誤解があるようです。 そんなことがあるなら、オカルトの世界です。この世の現実が、自分のイメージ次第でどうにでもなるものであるなら、私たちのこの肉体は不必要ではないですか。魂だけあれば充分ではないですか。 私たちは、物理的空間に住んでいます。霊的存在ではありません。この世の全ては、物理空間のできごとです。私たちのこの肉体が働かずして願望を成就することは、まれにあるかも知れませんが、期待するだけ時間の無駄でしょう。 『ザ・シークレット』で、植物状態にある方が、引き寄せの法則を利用して、健康を取り戻したというエピソードが紹介されていますが、よく見ると、ただ「思って」いただけではなく、「深呼吸して」という心の声に従って、深呼吸するという行動を続けたのです。植物状態とは違う行動をすることで活路を開いたというのは、奇跡に見えたとしても、物理世界で理解不能な話ではないはずです。 ワトルズさんの"The Science of Getting Rich"(金持ちになるための科学)は、引き寄せの法則を詳細に説明していますが、今ここで、目次に注目してみます。 第1章 金持ちになる権利 第6-10章では、思考することが現実になると説きます。そして、第11-15章では、そのために行動が必要であると説きます。つまり、思考することと、行動することとが、五分五分で説かれているのです。 実際のところ、大きな成功者たちは、引き寄せの法則とともに、行動について、強調しています。ものすごく行動を強調しています。 行動なくして、思考だけで願望を実現できるというのは、非現実的です。それは、引き寄せの法則ではありません。引き寄せには、逆の「押し寄せ」とでもいうべき要素が必要です。 行動といっても、やみくもに動けばいいってもんではありません。 第11章は「ある方法で行動すること」です。これもまた、成功者たちがかなり共通して言っていることです。「ある方法」とは何でしょう? 宿題です。 |