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ウォレス・D・ワトルズ
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ウォレス・D・ワトルズ[014]引き寄せの法則のシークレットワトルズさんの"The Science of Getting Rich"(金持ちになるための科学)は、本当に素晴らしい。なぜ、この書が、100年間も封印されてきたのか、不思議です。そして、この書を封印から説いてくれた『ザ・シークレット』の著者、ロンダ・バーンさんには深く感謝します。 「第16章 忠告と最終結論」は、圧巻です。引き寄せの法則の何たるかが、明確に記されています。私は、感動にふるえました。 多くの人が、金持ちになるための科学があるという考えを一蹴します。金持ちになるのは、限られた人だけだという考えに影響されながら、大多数の人間が、金持ちになるには、まず社会状況や国の体制が変わらねばならないと主張します。 「私」の不遇が、私の力の外に原因があるなら、私は一生、不平不満を言い続けるしかありません。でも、その原因が、私の中にあるなら、希望があります。 多くの人が、この法則で自己実現しようとするなら、社会システムが修正されていきます。どんな政権下でも、国民がいっせいにある法則で行動を始めれば、国のシステムに変化を引き起こします。 私たちは、政治や政権に、文句を言います。文句を言って、何かが変わりましたか? 自分の状況がより悪くなっただけでは? 私たち自身が、創造と繁栄のマインドで、自己実現を目指そうではありませんか。大規模な貧困や問題を解決するには、まず、私たち自身が、豊かになり、世界を変える力を手に入れようではありませんか。 もっとも、自己中の引き寄せは実現しません。創造と繁栄に反しますから。 そして、もう一つ。失敗はありません。信じることです。 これから先に起こりうるビジネス上の問題をどうのように乗り越えたらいいかを気にかけてはいけません。そうした問題を回避するためには、今日行動することで、今日に意識を向けることで、進むべき方向を修正できるということがわかっていない限り、むやみに先のことを考えてはいけません。 「今」に集中することで、最善が実現します。それは、神や仏がなすのではありません。「今、目の前」以外に、自分ができることはありません。自分ができることが最善であるのは自明の理です。できないことが最善であるはずはありません。 なのに、人は、どうにもならない過去や未来や、遠くのことを案じます。無駄であるばかりか、有害です。 自分の話し方に注意してください。自分のことや、身の回りに起きたことや、その他どんなことを話すときでも、暗くなるような、自信のなさそうな話し方をしてはいけません。 「今、目の前」は最善です。「今、目の前」を否定するのは、愚の骨頂です。そんなことをしても、何も良くなりません。 本書の科学を学ぶ生徒が、ある時、自分にとって魅力的に思えたある仕事の取引を成功させるというビジョンを抱きました。彼は数週間、そのビジョンを実現させるために取り組みました。そして、大切な取引の日を迎えて、まったく説明のつかない方法で、取引が失敗に終わります。それは、まるで、目に見えない作用が働き、彼の取引を壊しているかのようでした。 失敗は、単なる見かけに過ぎず、じつはさらに大いなる成功への道しるべなのです。 人は、なにか予期がはずれると失敗だと嘆き悲しみます。愚かなことです。この世に失敗などありません。成功しかありません。宇宙は発展しています。人間も発展しています。短絡的な発想で、失敗だの不幸だの言っているだけです。 本当に自分のしたいことをするのに必要な才能がないからといって、失敗するわけではありません。わたしが指示した通りに取り組むのであれば、本当に自分のしたいことをするのに必要な才能は全て、開花するはずです。 必要なものは、すべてが備わってくる。ならば、スキルがないだの、資金がないだの、学歴がないだの、そういう言い訳は、全く無意味です。 全ては自分次第です。 引き寄せの法則を安易に(スピリチュアルに)解釈することは、逆に引き寄せを遠ざけてしまいかねません。私たちは、心と同時に、肉体をもった存在です。だからこそ、成功できるのです。 |