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ウォレス・D・ワトルズ
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ウォレス・D・ワトルズ[015]引き寄せの法則は現実的である前回まで、ウォレス・D・ワトルズの"The Science of Getting Rich"(金持ちになるための科学)について、見てきました。 100年間封印されてきたこの書に説かれた「引き寄せの法則」を世に知らしめたのは『ザ・シークレット』の著者、ロンダ・バーンさんです。彼女の偉大な業績に感謝します。 同時に、ロンダ・バーンさんが、引き寄せの法則の素晴らしさを強調するあまり、引き寄せの法則を誤解する傾向が見られるのは残念です。 それは、「思いが実現する」という部分だけ取り出した精神世界的な解釈です。これにして反発や異論が噴出するのは当然です。引き寄せの法則を説いたワトルズさんは、そんな安直なことを言ってはいません。ロンダ・バーンさんも、正しく理解されていたからこそ、あのように大きな結果を出せたのでしょう。 人間は、苦労せずに結果を得たいと誰もが望みますし、そのような奇跡か魔法が(いかにばかげているとしても)もしかしたらあるかもしれないと信じたいものです。 「思うだけで実現する」などという「法則」は、あり得ません。この法則を発見したワトルズさんが言っていないことを、後の世の人たちが勝手に解釈して夢想しているだけです。 引き寄せの法則は、正しくは、「思いは行動によって実現する」のです。 そうです、「行動によって」の部分が欠落してしまっているのです。 私たちは、物理空間に生きているので、物理的な行動によらねば、物理的な結果を手にすることはできません。 それなら、「引き寄せの法則」などと仰々しく言わなくても、普通のことではないか、という声が聞こえてきそうです。 それは違います。 「どうせダメだ」「こんなことが実現するはずない」「自分には○○がないからダメだ」「成功するのは天才だけだ」 私たちは、こういう考えをしがちですが、この考えは間違いです。 実現していくための経路が見えていなくてもかまいません。 必要なのは、2つ。 行動と言っても、超人的なものが必要とされるわけではありません。今、目の前で最善を尽くすこと。それをできない人は誰一人としていません。 上の1と2は、誰もができることです。これにより、どんな思いも実現できます。それが本当の引き寄せの法則です。 しかし、私たちは、思いも信念も持たず、行動もしません。そして、様々な問題やストレスを抱え、つらい思いをします。そして、次から次へと、幸せをあきらめていきます。 これは良くない。本当に良くないです。 今こそ、引き寄せの法則を皆が使うべきです。 |