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創造の力シリーズ

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引き寄せの法則

  

6.思考は現実化する

成功哲学の元祖、ナポレオン・ヒル
ナポレオン・ヒル

アメリカの大富豪、アンドリュー・カーネギーのもとへ、25歳の地方通信員が取材に通いました。カーネギーは、彼を誘いました。成功者を研究し、成功者に共通する秘密を見いだし、どんな人にも利用できるように簡素化し発表するというのが、仕事です。彼は、快諾。

その後、500人以上の成功者に会ってインタビューを続け、『思考は現実化する』(Think and Grow Rich)という書物を著しました。彼の業績は多大な影響を与え、数限りない成功者を生みだし、成功哲学というカテゴリを拓きました。

彼の名は、ナポレオン・ヒル(Napoleon Hill,1883年 - 1970年)といいます。

『思考は現実化する』
思考は現実化する

ナポレオン・ヒルの代表作は、『思考は現実化する』です。1937年に出版されました。成功哲学の元祖とも言えます。世界的な大ベストセラーであり、古典的名作でもあります。

カーネギーは、自ら編み出した哲学によって、超大富豪となりましたが、それをだれもが使えるように、平易に普遍化し、多くの人々に道を拓きたいと願っていました。それをナポレオン・ヒルが達成したのです。


カーネギーからの厳しい試験

カーネギーからのオファーはこうでした。

もし、私がこの「新しい哲学」を一つのプログラムにする仕事をきみに頼んだら、君はどうするかね。もちろん、協力者や、君がインタビューすべき人たちには、紹介の手紙を書いてあげよう。とりあえず、500名だ。この成功プログラムの編纂には、20年間の調査が必要だが、その間君は、この仕事をやる気があるのかね? イエスかノーで答えたまえ。(第1巻 P.59)

ナポレオン・ヒルは、ポケットにわずかの小銭しか入っていない状態でしたが、「ぜひ、やらせてください。その仕事を必ずやり遂げると、ここでお約束します」と答えました。

カーネギーは、続けて、こう言いました。

ただし僕から君への金銭的援助は一切ない。それでいいかね?

世界一の金持ちのために20年間もただ働きするって? ナポレオン・ヒルは、断ろうかと一瞬ためらって、それでもイエスと答えました。すると、カーネギーはポケットからストップウォッチを取り出して言いました。

29秒。君が答えを出すまでに29秒かかった。私は1分を超えたら君を見込みのないただの人間としてあきらめるつもりだった。この種の決断というのは、1分以内に出せる人間でなければ、その後何をやらせてもダメなものなんだよ。(同 P.61)

じつは、ナポレオン・ヒル以前に、260人が、この難関テストに失格となっていたのでした。

ナポレオン・ヒルの道

ナポレオン・ヒルは、カーネギーと別れて帰宅し、弟に報告すると、「兄さんは狂っている」とあきれられてしまいました。親戚一同からは、ほぼ反発の嵐。

そして、最初にカーネギーから紹介されたのは、フォードです。とはいえ、まだ成功者になる前で、どう見ても普通の自動車整備士にしか見えません。カーネギーは、そんなフォードが、成功の哲学にそって生きていることを見抜き、ふつうの人が大成功に至る道を20年間、観察せよと命じたのでした。逆に言うと、どう見ても成功するように見えないフォードが大成功すると見抜けたのはなぜでしょう? やはり、確固たる成功の法則が存在する証拠ではないでしょうか。

ゴールの91センチ手前で物質化した心の壁(第1巻 P.114)

ゴールドラッシュの時代に、ダーヴィーは伯父と、金鉱を掘りに行きました。1ヶ月かかって、鉱脈を掘り当てたので、借金して機械を買い、再び鉱山へ戻ってその金鉱を掘り、あっという間に借金を返してしまいました。ところが、とつぜん、鉱脈がなくなってしまいました。同時に、彼らの夢も消え去りました。さらに掘り続けたものの、挫折を認めざるを得なくなり、機械一式を格安で屑物商へ売り、絶望のなか、故郷へ帰っていきました。

そのあと、屑物商は、鉱山技師にたのんで、その鉱山を調査しました。すると、ダーヴィーたちがあきらめたところからわずか91センチ下に新たな金鉱脈が眠っていることがわかり、屑物商は、巨額の富を得ました。

ダーヴィーの伯父は、「人間の思考の中にこそ、無尽蔵の金脈が隠されている」ということを知らなかったのです。思考が現実化するという、真実を知らなかったのです。せっかく彼らの思考が現実化しかけていたのに、その寸前で、あきらめてしまったのです。現実化する、すなわち、成功の手前には、必ず、どたんばと言えるような失敗や逆境や挫折があります。それを乗り越えたときのみ、成功するのです。

ダーヴィーは、教訓を得ました。「人がやめろといっても私は決してやめない!」

そして、ダーヴィーは、保険のセールスパーソンとして、当時の失敗分の何倍も取り戻しました。

焼け落ちた町に1人残った男(第1巻 P.147)

1871年、シカゴで大火災があり、全てが燃え尽きてしまいました。翌日、商人たちは呆然と立ちすくみ、1人以外の全員が、シカゴを離れる決意をしました。

しかし、残ると言ったその1人は、焼け跡を指さして言いました。

「皆さん、これから何度火災が起きても、私はここに残って必ず世界一の店を再建してみせます」

そのマーシャル・フィールドは全米でも有名な高級デパートを作り上げました。

人が成功するかどうかの違いは、まさにここにあります。マーシャル・フィールドも、他の商人と同様、将来性のなさそうなこんな土地を簡単に見捨てることができたはずです。しかし、彼は、そうしなかった。これが、成功哲学なのです。

ナポレオン・ヒルの成功哲学

『思考は現実化する』は3冊から成る大作です。実話やエピソードがふんだんに盛り込まれています。

とくに、ナポレオン・ヒルとカーネギーの出会いに全てが込められていると言っていいでしょう。ナポレオン・ヒルは、「燃えるような信念」「燃えさかる願望」と言った言葉を連発しています。願いではダメです。燃えるようでなければダメなのです。そして、いかなる代償をもはらい、いかなる逆境にも耐え抜いていく。そうすれば、必ず、例外なく、願望は実現できます。

代償や逆境は、燃えさかる願望があればこそ、超えられるものなのです。たんなる望みでは、超えられません。世の中、そんな甘っちょろいものではありません。しかし、燃えるような願望は、どんなに大きかろうとも、必ず、現実になります。人間に想像可能なものは、どんなものでも現実になります。それを創造といいます。

そして、「奉仕こそ成功への黄金律だ」(第2巻 P.54)と言います。ナポレオン・ヒルが定義する成功は、自分が最高に自己実現を達成することですが、それは同時に他の人々へも幸せを与えるものです。

引き寄せの法則なのだ

思考は現実化するという法則は、まさに、引き寄せの法則そのものではありませんか。「私にはできない」とか、「成功は運しだい」などということはありません。だれでも、そうすれば、こうなるのです。だから、法則なのです。

とはいえ、『ザ・シークレット』で言われているような法則とは、ずいぶん違うもののように見えます。

しかし、『ザ・シークレット』も、『思考は現実化する』も、ワトルズを参考にしているのです。ワトルズの哲学から見れば、どちらも理解できます。『ザ・シークレット』は、「必ず成功する」というゴールに照準を合わせ、『思考は現実化する』は、「燃えるような願望」というスタートに照準を合わせています。

両者を重ねて見えてくるのは、「燃えさかる願望があれば、どんな願望でも必ず実現できる」ということです。

燃えるような信念は、どこから来るか?

でも、ここで問題なのは、「燃えるような信念」を持てないということでしょう。願望はあるけど、燃えるほどではない。だから、代償をはらってまでは・・・。逆境もあまりきついのはイヤだ。

ここが肝心です。だから、『ザ・シークレット』も、続編の『ザ・パワー』が必要となったのです。ただ思うだけでは、願望は実現しません。創造とは、そんな甘いものではないのです。

かといって、艱難辛苦を必要とするものでもありません。じっさいのところ、偉大な創造を成し遂げる人が、並外れた精神力を持っているわけではなく、すさまじい試練に耐え抜いたわけでもありません。そうは見えないものです。

「燃えるような願望」は、じつは、「燃えざるを得ない願望」ではないかと思います。そのヒントは、『ザ・パワー』のメインテーマと、『思考は現実化する』の「成功への黄金律」にあるように思えてなりません。しかし、ワトルズも、ロンダ・バーンも、ナポレオン・ヒルも、それを指摘していません。

『思考は現実化する』の内容

『思考は現実化する』の目次を並べてみます。(3巻とおしての目次です)

序章 「求」 思考は現実化する!
第1章 「思」 思考は現実化しようとする衝動を秘めている
第2章 「望」 願望の設定は、あらゆるものの達成の出発
第3章 「信」 信念は願望実現の原動力である
第4章 「復」 深層自己説得を活用する
第5章 「専」 個人的経験と観察力を高める
第6章 「想」 脳の中に浮かぶ森羅万象の世界を活用せよ
第7章 「計」 体系的な行動計画を作る
第8章 「決」 速やかに決断せよ
第9章 「耐」 忍耐力を身につける
第10章 「協」 マスターマインドの力
第11章 「加」 モティべーションを生みだす魔法のアイディア
第12章 「潜」 潜在意識は海面下の王国である
第13章 「器」 頭脳は宇宙が宿る小さな器である
第14章 「感」 第六感は英知の殿堂への扉を開く
第15章 「換」 強烈な本能を創造的なものに転換せよ
第16章 「敗」 失敗も生き物である
第17章 「悲」 悲しみを通して魂にいたれ
第18章 「恐」 不安という名の七つの亡霊

18章が立てられていますが、じつは、「燃えるような願望」があれば、自然と備わってくることがらばかりです。燃えるような願望があれば、即、成功が保証されたと考えてもいいのでしょう。

その「燃えるような願望」を抱くことが、創造の力そのものなのです。

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